アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

自転車後進国 日本!

2008年08月01日 | Weblog
  自転車後進国 日本!

 自転車好きに、「タイ国の世界遺産アユタヤを自転車でまわったんだ。タイの歩道は、自転車向きじゃないねー!」と、自慢した。当然、「へー!凄いねぇー!」という答えが返って来ると思ったら・・・「当たり前だろ!自転車は車両だよ。車両用の歩道などあるわけない。大体、自転車が大いばりで歩道を走っているのは日本だけだよ!」と、手痛く逆襲された。相手は、競輪用と思われる自転車を持っている。休みの日は、150kmのツーリング。よって、自転車の交通法規は熟知していると思われる。そのため、「だけど、自転車で車道を走っていて、警察官に、歩道へ上がりなさいと言われたことがあるよ」というセリフを引っ込めた。
 調べ隊(隊員1名、しかも還暦)の調査で分かったことは→「日本では、歩道を自転車で走るのはOK。日本以外の国は、ダメ」そーいえば思い出した。アユタヤで、歩道を自転車で走っていたとき、歩行者が道を空けてくれなかった。それどころか、「なんだこいつ!」という目で見られた。そのときは、「何見てんだよぉ!」と思ったが、私が悪かったんだぁ…海外で自転車に乗る人は十分注意してください。自転車は歩道走行不可。車道の端を走行すること。急に威張るなってかぁ。

 それにしても、この度道路交通法を紐解いて感じたことは、他の条文もそうだけど表記が難しい!自転車に関しては、非常ーに曖昧な法規。「ダメだけど罰則規定は、なし」とかさ。日本の自転車の扱いって、どうしてそうなっているんだろ?

 自転車による交通事故ですが、歩道上の自転車対歩行者の事故は、この10年間で5倍となっている。当たり前、携帯電話で話しながらの自転車は、まだ良い方で、メールを打ちながらの自転車!蹴飛ばしてやりたいが、逆襲されるとまずい。よって、血圧を上げながら看過。前を見ていないので、歩行者を撥ねますよ。歩行者は、高齢化が進み…素早い待避行動など取れるはずもない。高齢者の自転車ってのも、怖いですよ。

 誰だ!自転車を車道から歩道へ上げたのは!これにも経緯がありました。1970年代の高度成長期、急激な自動車の増加で、車道での対自転車事故が急増。その対策として、自転車を歩道へ上げてしまった。
 歩行者の願い…自転車を歩道から排除して
 自転車の願い…車が来ないので安全だから歩道を走行させて
 自動車の願い…車道はワシらのもの。自転車は危ない
 こうしてみると、一番の弱者である歩行者が一番守られていないことが分かります。

 さらに分かったことは、なぜ自転車に関する交通法規が曖昧かです。自転車を歩道へ上げたため、「軽車両」といいながら、歩行者と同じ扱いとなってしまったからです。歩行者は、ルールもへちまもありません。歩行の法規?右足の次は左足を出せとか?ありません。歩行中のメール?規制なし。

 自転車の傘差しについて、法規はごちゃごちゃ書いてあり、「傘さし装置付自転車の場合は…」いいのか悪いのかどっちなんだ!と思います。日傘を差してふらふらと自転車に乗っている高齢者を見ました。雨の日の傘も危ないけど、日焼けしたくないなら、別の手段があるだろう!

 車を運転していて、対自転車で怖いのは、交差点です。信号が青になり、左折しようとして、歩行者がいないのを確認。ところが勢いよく自転車が現れる。確認の段階では、自転車は視野に入っていない。横断歩道を、自転車に乗ったまま渡っていいのか?確か…ダメだったような…?そこでまた調べ隊の登場。
 <道路交通法第63条の6~平成20年6月1日施行~>
 『近くに自転車横断帯があれば、その自転車横断帯を通行しなければならない。
横断歩道は歩行者のための場所なので、横断中の歩行者がいないなど歩行者の通行を妨げるおそれのない場合を除き、自転車に乗ったまま通行してはならない』
 ね!分かりにくいでしょう! 2~3回読み返して、ようやく理解できる。つまり、横断歩道を自転車に乗って渡るのは、「ダメだけどいいよ」ってこと。「ダメだけど、いい」。「NOだけどYES」「黒だけど白」これが、自転車後進国日本の自転車に係わる法律の実態なのです。いいとこ突くよなあ~!還暦パパ。
 日本国と自転車、国際社会とは別の歩みを続けているということです。



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