アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ニングルテラス結婚式

2011年07月04日 | Weblog
我が家の二男のニングルテラス結婚式に参列してきました。
 神前結婚式、仏前結婚式、「汝と汝は今何時結婚式」…3番目の結婚式はどういう結婚式かって?牧師さんが、「汝と汝は今何時?」というアレです。
 ニングルテラス結婚式は、いわば、「人前結婚式」。神主も、坊さんも、牧師さんも登場しない。簡素で良かったと思います。式や披露宴の盛大さと、新夫婦が幸せに暮らせることに何の相関もありませんから。式を挙げずに、仲良く幸せな家庭を築いている人も少なくありません。

 式に先立って、両家の食事会が18:00から…。両家の面々、緊張の面持ち。その時、長男が(家内、つまり新郎の母に)、「あれ!カーディガン裏返し!」と、大声で叫びました…。これで、食事会の緊張は雲散霧消。家内の作戦だったのか?家内と長男の狂言だったのか?
 真相は、そのまんま。つまり家内が天然ぶりを発揮し、ワンピースに羽織ったレースのカーディガン状のものを裏返しに着ていた。お嫁さんの御両親は落胆した様子…だったかな。私は、「レースなので、裏も表もあまり変わらないよ」と、言いましたが、フォローにはなりませんでした。

 結婚式は、観光客がテラスからいなくなった、21:30から始まりました。真っ暗闇の森の中から、スポットライトを浴びて新郎新婦が登場。テラスに敷き詰められた真っ赤な絨毯の上を、妖精立ちに囲まれて。この場面が、最大の見せ場だったと思います。

 新郎新婦には、ニングルの長のメッセージが「結婚承認証」として贈られました。「結婚承認証」の文面は…

 お前らの結婚を承認する
 亭主の痒いときは掻いてやれ
 女房が屁こいたときは扇いでやれ
 子供が生まれたらその子の木を植えろ
 その木が育てばその子も育つ

 この承認証の欠点は、「その木が育てばその子も育つ」です。なぜ欠点かって?「その木が枯れたら、その子はどうなるの?」倉本聰さんに、指摘しなければなりません。

 あと、4人の「森の妖精(エンジェル?)」にエスコートされて、新郎新婦が登場したわけですが、妖精の女の子がちょっとばかり食べ過ぎ。肉付きのよい妖精はいないと思うが、ニングルの森にはいらっしゃる。このことも倉本聰さんに指摘…しないでおきましょう。

 そうそう、富良野の麓郷に、「小野田そば」があるのですが、「北の国から」のロケで、田中邦衛がよく、「天ぷらとかしわの自家製手打ち太麺そば」を食べていたという。贅沢ですよ!つつましくもないし、謙虚でもない。
 黒板五郎(俳優は田中邦衛)は遺言で…
 「(前略)…自然から頂戴しろ。そして謙虚に、つつましく生きろ。それが父さんの、お前らへの遺言だ」
 
 黒板五郎なら「かけそば」でしょうが!なお、私も小野田そばへ行きました。ミーハーなもんで。壁に来客が残した名刺がギッシリ貼られていました。そ、その中に、「鈴木宗男」の名刺が!だからなんなんだって?今は獄中の鈴木宗男も北の国からのファンだったというところが、おもしろいじゃないですか。私は一杯のカケソバをいただきました。つつましく。