おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

「モノレールねこ」 加納朋子

2010年10月22日 | か行の作家
「モノレールねこ」 加納朋子 文春文庫 2010/10/21読了 
 
 イメージとしては…グリーン車や飛行機の機内誌、又は、異常に混んでいる病院の待合室に常設してある医療関係の機関誌。1時間とか2時間ぐらいで読み終えることができて、しかも、ちょっとホッとするようなストーリー。 ってあたりを狙っているのでしょうか?

 いやぁ、こんなヌルい文章で生計立てて行かれるとしたら、羨ましい…。

いえいえ、別に、ケンカ売っているわけじゃあ、ありません。単に、私のシュミじゃなかっただけです。 「心かホッと温かくなる」「疲れた気分を癒してくれる」という路線なんだろと思いますが、安直で安っぽく感じてしまうのは、私がへそ曲がりだからでしょう。きっと。

直前に読んだ「ふがいない僕は空を見た」には、書き手が身を削って書いている迫力がありました。もちろん、いつも迫力ある文章が読みたいわけではなくて、時にはポケッ~と穏やかな気持ちで読むのもいいものですが、でも、それにしても、ヌルすぎるなぁという印象でした。


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