生活保障 ~排除しない社会へ~ 宮本太郎 岩波新書 2009・11
「生活保障」。ききなれない言葉である。社会保障はきいたことがある。生活保護をはじめ、年金、福祉的なサービスなどなど。生活保障は社会保障と雇用がうまくかみあわさって人々の生活を支えるしくみといってもいいだろうか。
単に制度だけではなく、社会のシステムとして、働けるものは働き、働けないものは、社会的なサポートをうけることができる、それが固定化するのではなく、循環するといえばいいのだろうか。
諸外国との比較もまじえ、日本のこれからの社会のあり方を考える上で示唆に富む本。そのデータは、単に外国ではとか、北欧ではといった乱暴な扱いではなく、北欧でも、年代や国によって差異があることを示して説得力がある。
小泉政権およびその流れを引きずっていた自民党政権から、民主党連立政権へと歴史的な変換を果たしたものの、右往左往気味で、先が見えにくいなか、わたしたちはどんな国をめざすのかを考えるときに、ひとつの方向性を見出せるのではないかと思う。宮本太郎氏はひそかに注目。同じ著書で『福祉政治ー日本の生活保障とデモクラシー」2008もおすすめ(三木の図書館にあります)
「生活保障」。ききなれない言葉である。社会保障はきいたことがある。生活保護をはじめ、年金、福祉的なサービスなどなど。生活保障は社会保障と雇用がうまくかみあわさって人々の生活を支えるしくみといってもいいだろうか。
単に制度だけではなく、社会のシステムとして、働けるものは働き、働けないものは、社会的なサポートをうけることができる、それが固定化するのではなく、循環するといえばいいのだろうか。
諸外国との比較もまじえ、日本のこれからの社会のあり方を考える上で示唆に富む本。そのデータは、単に外国ではとか、北欧ではといった乱暴な扱いではなく、北欧でも、年代や国によって差異があることを示して説得力がある。
小泉政権およびその流れを引きずっていた自民党政権から、民主党連立政権へと歴史的な変換を果たしたものの、右往左往気味で、先が見えにくいなか、わたしたちはどんな国をめざすのかを考えるときに、ひとつの方向性を見出せるのではないかと思う。宮本太郎氏はひそかに注目。同じ著書で『福祉政治ー日本の生活保障とデモクラシー」2008もおすすめ(三木の図書館にあります)