もんく [とある南端港街の住人になった人]

ニワトリと卵の労働効率論

マレーシア人労働者、勤務時間の大半をムダに

この記事の内容は一般的な意味において日本人から見て説得力がありそうに読めてしまう。けれどもバイアスも大きい事に注意しなくてはならない。

なぜならばこの意見を述べている人間はマレーシアが一般にそうである方が商売に有利なのだ。またマレーシアのマネジメントに対する認識は低く、知的労働者であろうとも時間いっぱい仕事をギュウギュウに詰め込むように強く命令する以外に方法を知らない。つまりこうした意見は簡単に賛同を得やすいし、それを狙って言われている可能性が高い。

また、現地にいてわかる事は日本などの先進国はその実態は別として、しっかりしたシステムの中で労働や生産活動が行われていて無駄がないと勘違いしている。つまり、それに比べてマレーシアは、と言うある種のコンプレックスの現れでもある。

そうした意味でこの意見をそのまま文字通りに受け取るのは危険なのである。


体験を基に言えば、マレーシアのマネジメントは人の効率的な働かせ方を知らない。唯一行われるのは強い口調で命令する事だ。組織作りも上が命令しやすいように作られ、本来的な意味での効率化とは程遠い。これによって得られるのは強く言われた時だけ仕事をしている体裁を整え、そうでない時には何もしないで雨風をしのぐようなやり方だ。

こうした状態を見ていると、はたしてマレーシア人労働者が働かないのが先か、働かせる方に能力が欠けているのかどちらなのだろう、と思う。今のところは後者である可能性が強い。マレーシア人は日本で考えるよりよく学んでおりやり方によっては良い仕事をするのである。
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