もんく [とある南端港街の住人になった人]

評価

明日までに自己に対する評価書類を記入して会社に提出しなければならないそうだ。

そのフォーマットが実に壮大なものでページも多いし文字数も多いし。いったいこんなものを記入して飽きずに全員分読む人間がいるのだろうかと思うほど。記入した中身は実はどうという事もない一般的な内容に終始するだろうが、きっと大事な事は会社に対していかに従順か、こんな面倒臭いことでもいかに卒なくやって命令に従っているかなのだろう。どう考えても馬鹿らしい。

ところで、昨日受けた面接の結果は早くても金曜日、もしかすると来週にならなければ通知されない。そして最も上手く事が運んだとしても内定が出るには月末を待たなくてはならない。

なので昨日は日本から帰国した後にこれまで使ったことのないKLにあるエージェントの面接も受けてきた。ここは他人から聞くと面倒見が良いのだそうだ。既存のエージェントさん数社も使っていてそちらが面倒見が悪いとは全く思ってはいないが、ここで間口を広げておくのも手だと思うのである。新しいエージェントさんは確かに良さそうだった。


日曜日にどうも工場が止まっていたらしい。

今朝社長のメールがはいっていて、法を守らない者は帰国させろなどと書いてあった。その理由はその時点では不明だったが、最低賃金の件で何かあったのだろうと想像するのは容易だった。実際に全員帰国してしまったらどうなるのだろう?

このメールから受け取れる事は、やはり外国人労働者を単に頭数としか捉えていないのだという事。この会社はマレーシア人スタッフと工場労働者、つまり外国人出稼ぎ人たちとの間にきっちりと線が引かれている。待遇も何も同じ会社でやっている人間とは思えないほどそれは違うのだ。

先週の金曜日に新しいシフト制度が急に発表されたが、もちろん彼らとの事前協議などは無かったはずだ。彼らは組織化されていない点でかなり不利なのだ。雇用側はどうやって新法を解釈すれば彼らにかかる人件費を節約できるか頭をひねっている。その内容は普通に考えたらちょっとあり得ないもの。それでもこれまでより給料が増えるのだから良いだろうなどと好き勝手に言っている。法治国家、民主国家とは思えない。マレーシアの経営者が皆こんなで無いと信じたい。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「どうにか4年目マレーシア」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事