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もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

海外移住について思うこと(ちょっとまじめに)

これまであまり興味が無かったのだけれど、「移住」に関する本を読んでみた。Amazonの読み放題の人気本で出ていたから。

さすがマスコミ系の人が書くだけあって極めてまともだなぁと感心した。でも、マスコミ系の人の言葉って間違いとは言えないけどどうしても自分の周辺基準になると感じる。この本ばかりじゃなくて他の本でもやはり同じ事を感じるのが多い。間違いじゃないけど、どうしてもマクロ的になっている。

例えば最近はリモートワーク、テレワークの時代と言われてどこでも仕事ができる人が多くなると言うけれど、確かに多くなったしもっと多くなるだろう。でも、やっぱりそこに入れる人は少数派であり続けるかもしれない。WebとかプログラミングとかIT系はそれでできる人が多くなるのは素人でもわかるし、自分にはわからないけど多分そうだろう。そこにトヨタも契約社員を正規化しようとして、そしてリモートも促進と書かれると、ああ、世の中かなりの規模でそうなって行くのかなと思ってしまう。

きっとそれも間違いじゃないだろう。でもさ、トヨタほどの大企業がそれなりの人材をこれまでも抱えてやってたし働き方の研究もしてたかもしれない。他が同じようにやろうとしてどうなるかはわからない。単純に思うのは、事務職系の仕事、リモートでできそう。そうだ、そうだ。あれ?それならもしかして外注でもOK?まさか、機械に自動でやらせてもOK?とまではなかなかいかないかもしれないけど、とりあえず安い賃金の人のリモートワークとかって契約社員とかよりレベル低くならない?と思ったりする。つまり、あたり固定費カットの方法ができるだけではない?って思う。

アメリカの大手企業は6割位がもう自宅かもしかして旅先で仕事する事ができる人になっててとか言うけど、あまりにも象徴的過ぎてよくわからない。彼らが安い外注なのか、それとも超高給取りとしてそれをやっているのか実情が全然わからない。この流れが日本にも来ているのは正しいと思う。一方で時間意外の方法で労働の成果を評価する方法は未だに全く出てきていない。となれば当然リモートで仕事する人の地位は、高スキル人材除けば低く抑えられるだろう。

それでも東南アジアに住んでいればある程度生活はできる。タイはつい最近リモートワーカービザを作ったらしいけれど、結局きらびやかな世界とは程遠く、収入の割には、そして東京に住むよりは多少マシな生活を求めて「移住」になってしまうのではないかと考える。と言うか、他に考えられない。だってもともと高給の仕事が日本にそんなにあるわけではないし、企業としてもパートタイム的に遠隔でやってくれて安く済むと思うに違いない。そんな人達が本当に宿以外のカフェにサブスクリプションフィーを払ってそこで仕事するんだろうか?コーヒー飲み放題になるとかってだけで実際にはけっこうお金かかるはずだし。

だからどうしてもQOLとかライフワークバランスとかである程度妥協すると言うのが移住の定義になりがちなんじゃないだろうか。もう1つ言えば、それでもそれが成り立つ程度にできる人なら良いけれど、実際にマレーシアなんかに来ている人の多くはマレーシアどうかな?とお試しで半年とかができるほど元手を持ってなくて、つまり日本では多分やっていけない人がエイヤッで来るのだと思う。まあ、自分だってそれに近かったわけだけど。だからその意味でも移住って本で読むような例は実はそう多くないし、華やかではもちろんないし、現地で将来につながる人脈って言ってもかなり限られるだろうし、キャリアだって作れる人は稀だろうし、語学だけでも達者になるには日本で推奨されるのと同等の努力は必要で自動的には上手くならないしと、けっこう暗黒大陸に踏み込むような気がする。

ただ、本のまとめに書いてあるように多少の「自由」度はできるとは思う。ダメでも経験にはなると言う事だけだけど。
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