日本は貧困生産工場か？

さっきキャサリンさんとアメリカで仕事をしている方のYoutube動画を見ていた。その方もアメリカに既に10年暮らしているからもしかすると浦島太郎具合が自分と似たようなものかな？と思った。

その動画はYoutubeの視聴者さんからの質問に応えるものだった。「日本は貧困になっていますか？」とアメリカから見てどうなのかを問う質問に対する答えだった。彼はちゃんとまともに応えていた。レベルよって答えは違うよね、比べる国によって違うよね、どの時代と比較するかで違うよね。まとも。

でもね、地面に足の付いた答えとは言えないなあ。彼は株価が下がってなくて企業は儲かっている。でも日本の企業は内部留保を溜め込む性質があるから人にその分け前はなかなか行かないと言っていた。そうだよ、視聴者さんが企業の立場で聞くわけないし、満足度の高いレベルの人もそんな質問しないだろう。こんな質問以前は無かったはずで、仕組みとして個々人にお金が回らないで低所得層がガンガン増えているわけだから、そう言う人の質問なのだと想像した。

確かに未だ途上国よりは豊かな国とは言える。それにセイフティネットは一応あるけど、それにしても貧困作り出す仕組み働いていて余裕無い人がどんどん増えているし、氷河期世代への救済と言うのが未だにあって、それどころか救済を強化していたりする。つまり温存している。要は経済が回せていた時の仕組みをそのまま維持する事しかやってきてないと言うわけで、彼が言うように収入の良いのを希望するならアメリカやシンガポールに行けば良いと言ったところでそうしたい子を支えられる親の元手が無くなっていると想像する。(シンガポールなんか東大か早大出てないとビザ下りないし)

それで現実にはマレーシアに来て月収20万円夜勤ありで働くのが精一杯のレベルの方が多数派になってきているのではないかな？確かに物価は微妙に上がっているように見えるけれど他国のそれと比較してほぼゼロみたいなものだし、それに上昇の主原因は消費税額アップ。そして保険等の負担などもアップしているから物価上昇が景気上昇とは何の関係もないどころかほとんどの層で負担増にしかなっていない。そして雇用形態が不安定化しているわけだし。と言うわけで、ま、早い話がほとんどの人が貧困にどんどん近付いて行っているとデータ上は読める。

国がどのレベルであるかと言うのと人がどうかと言うのとは違うんじゃないかと思った。日本は貧困生産工場になっていると考えて間違いない気がするのだ。でも、海外にいれば確かに株価を見るよな、とも思う。