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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スケジュールが出てこないのは、これも1つのマレーシア病

マレーシアで仕事をしていて一番困るのが、
スケジュールが出てこない事。

日本だと、ある程度の規模の仕事であれば
必ず最初にスケジュールシートみたいなものを作る。
仕事の途中のチェックポイント、進捗管理、
そう言うのはけっこう重要なのだ。

マレーシアでは、ほぼ100%誰もそれをしない。


理由は、誰かがスケジュール出して来ないから自分もできない、
と言う事。
つまり、これはマレーシア中で連鎖して「しない」
と言うことになる。


Aさん、何か注文します。
購買Bさん、注文書を出します。
受け取った業者のCさん、生産部門に渡します。
生産部門Dさん、部品屋さんに依頼します。
部品やさんEさん、在庫調べます。
Eさん発注します。

Aさん、「いつ来るの?」とBさんに質問。
Bさん、「わからない」と普通言います。
Aさん、「聞いてよ」と言います。
Bさん、仕方なくCさんに聞きます。
Cさん、Dさんに聞きます。
Dさん、Eさんに聞きます。
Eさん、「わからないよ」と言います。


(省略)
な、わけです。

スケジュールで動こうと言う志向も意志も無いのです。

残念だけど、マレーシア、
この意味で中国にも完全に負けてます。

どう言うわけか中国の会社の人は
「いつ?」の質問に対してちゃんと「xxx頃」と答えます。


マレーシアの場合、答えられないのは自分のせいじゃなくて
その先にいる他人のせいだと考えます。
このあたりが将来のマレーシアの限界を低くしている一因なのじゃないかと思うのです。
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