温泉クンの旅日記

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金太郎温泉(1) 富山・魚津

2012-07-29 | 温泉エッセイ
  <金太郎温泉(1)>

 魚津をいったん通り越して、その先にある礪波平野の散居村を眺めにいき、遅めの昼餉を射水の富山ブラックでとると宿のある魚津に再び戻った。



 一軒宿である「金太郎温泉」の名前だが、この地域は「金太郎」にゆかりはまるで無い。この温泉の創業者が「金太郎さんのように全身に力が溢れ、元気一杯に、健康になるように」という願いをこめて付けたという。



 その昔、この金太郎温泉には一度来たことがある。
 日帰りでの入浴だったが、浴場に続く廊下に、この温泉のお陰でなになに病がすっかり治りました、居住地・氏名、みたいな短冊状の紙がずらりとべたべた貼られていたことを覚えている。そうして、実際に入浴してみると、たしかに効能がありそうなお湯であった。
 いずれ泊まろうと思っているうちに年月が経ち、リニューアルされて料金が跳ね上がってしまったのだ。名湯となかなか豪華な食事で旅番組でも度々とりあげられるようになって、リッチな客が押し寄せなおさら行きにくくなってしまった。

 ときおり調べてみたのだが、休前日の宿泊料金はわたしの基準をはるかに超えてしまい、ちょっと泊まる気がおきない。しかし、オフシーズンの平日料金ならなんとかギリギリ基準内に納まるのがわかり、今回やっと宿泊できることになった。

 宿泊棟である「光風閣」にある、広い壁画大浴殿。ここは内湯だけで露天はない。



 たしかに、広い。奥のほうに金太郎像のある浴槽もあった。
 三百坪の広さというが、隣の女性風呂と合わせての広さであろう。
 広い露天風呂がある、併設の日帰り入浴施設「カルナの館」に行ってみると日帰り客がごった返していて出直すことにした。

 宿自慢の食事はたしかにそれぞれが凝ったものである。



 いつもだと箸が伸びない刺身も、さすがに新鮮で美味しい。イタリア料理風にアレンジしている皿もあった。



 食事がすむと、タオルを片手に玄関ロビーに向かった。大好きな「越中八尾 おはら風の盆」の踊りのショーがあると聞いていたのである。

 風の盆を観ていると、いま越中に旅してきたんだなあ、という感がある。



 男踊りもいいが、やっぱり風の盆は女踊りのほうにさらになんとも言えない情緒がこもる。



 編み笠で隠れた風情がどうにも艶っぽい。



 早めにいったので、間近でたっぷり観賞を楽しめた。
 ショーの終わる直前くらいで切り上げ、日帰りのほうを覗いてみるがまだまだ混雑している。

(しょうがない、日帰り客の来る前の明日の朝でいいか・・・)
 宿泊棟に戻って、また内湯をゆっくり楽しむことにした。

  ―続く―


  →「麦秋の散居村」の記事はこちら
  →「意外なり、富山ブラック」の記事はこちら
  →「人の盆」の記事はこちら

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