温泉クンの旅日記

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湯河原温泉、みかんと玉子焼き(2)

2017-02-19 | 旅エッセイ
  <湯河原温泉、みかんと玉子焼き(2)>

 そういえばその昔に湯河原でみかん狩りをしたことがあった。駅の構内の隅にあったみかん狩りの受付所みたいな処で申し込み、海を見渡す山の斜面にあるみかん畑に他の申込客と一緒に軽トラで連れていかれた。食べ放題でたしか三百円か四百円くらいだったと思う。



 イチゴとかさくらんぼの食べ放題ならともかく、みかんはキツイ。三個くらい食べてギブアップしてしまった記憶がある。





 みかん大福、みかんコロッケ、みかんシュークリームなど、みかんづくしのスイーツやスイーツ惣菜が広場の仮設店舗に並んでいる。十二の地域からみかんグルメ&スイーツが集まったそうで、もちろんみかん以外の物産や屋台の食べものも提供する店舗もある。
 客は実際食べて気にいったものに投票してグランプリ商品を決めるらしい。



 スイーツの食べられそうなのに挑戦してみるか。みかんシュークリームが一時間待ちときいて、みかん大福をゲットした。恐る恐る食べてみると、甘い餡にみかんの酸味が絶妙にマッチしてこのうえなく旨い。めっちゃいける。もともとみかんは嫌いではない。ただし甘いだけのは苦手、ほどよい酸味があるほうが好みなので、このスイーツ気にいった。

 これから駅に戻って日帰り温泉に入りにいくつもりだが、往復のバス代で六百円、入浴で千円、タオルが二百円、冷たいものを飲めば二千円がとこかかるな。
 煙草を吸いながら財布と小銭入れの中身を素早く数える。一万と小銭でざっと五百円ある。ふむ。もしかしたら泊まれるかもしれない。
 ジツをいうと、ロングドライブ旅の帰り、最後の一泊は持ち金確認してガソリン代が節約できそうであるかどうかで決めるのだ。こんなときのために携帯の電話帳の「宿泊希望宿」のフォルダーには那須塩原、伊香保、伊豆箱根のリーズナブルな宿を登録してあるのだ。

 湯河原の電話番号を漁る。これはどうかな。よし掛けてみよう。
「今日なんですけど、一人で泊まりたいのですが・・・」
「はい、空いてますが」
 料金を訊くと六千円という。しかも朝食付きというので飛びついたのだ。
 煙草はあるしバスは使わないとして、宿泊代金に税金、入湯税で七千円に帰りの電車賃は約千円だから残りは二千五百円。夕食はラーメン程度にすれば、カップ焼酎を二本くらい買えそうだ。
 よっしゃあ決めた、となったわけだ。



 超格安に夕食をすませて宿に戻ると、もうひとつの貸切風呂の賞味にとりかかる。
 こちらはひとりなら充分の広さだが、仲良しカップルではちょいと狭そうな浴槽だった。



 軽めの前夜の夕食だったので、宿の朝食がすこぶる豪華な朝食に思えた。
 圧巻は焦げ目も嬉しい熱々の玉子焼きである。



 宿の自慢の焼き立ての玉子焼きは、とにかくたまらないご馳走で、隣のテーブルのひとり旅の男性と競ってご飯を三杯も食べてしまったほどである。



 そうそう、スイーツの投票結果はオレンジメンチ(スープ付き)がグランプリ、みかんシュークリームが準グランプリ、みかん蕎麦が三位に決まったそうだ。


   →「いちご狩り」の記事はこちら
   →「さくらんぼ狩り」の記事はこちら
   →「湯河原温泉、みかんと玉子焼き(1)」の記事はこちら


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