温泉クンの旅日記

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湯河原温泉、みかんと玉子焼き(1)

2017-02-12 | 旅エッセイ
  <湯河原温泉、みかんと玉子焼き(1)>

(あ、ここだな・・・)



 路地を曲がってすぐの右手、袋小路の突きあたりに忽然といった感じで「旅館なわ井」があった。
 ガラスの引き戸を開けると、上階のどこかでチャイムが鳴った。



「ハーイ!」という女性の声がして、仲居さんが元気に階段を駆け下りてくる。
「ついさっき電話した者ですけど」
「ハイハイお待ちしておりました。わかりにくかったでしょう?」
「いえ、電話で言われたとおりで辿り着きました」
 湯河原駅からバス通りを奥湯河原方面に向かい一キロちょっと先の、セブンイレブンを過ぎたら三つ目の路地を右に入り、突きあたりを左に曲がってすぐ右手奥という説明だった。とはいえ、車で辿りつくにはけっこう迷いそうな路である。

「どうぞスリッパをお履きになってください」
 案内された部屋は三階の十畳くらいある広い部屋だった。朝食のみの宿泊なので蒲団が敷かれている。
 さっそく浴衣に着替えて二階にある浴室にいくことにする。
 大浴場はなく、貸切風呂が二部屋ありどちらでも空いているほうを利用してくださいとのことだった。
 まずは右側の貸切風呂に入ることにした。
(けっこう広い・・・)



 家族連れでも入れる広さである。
 たっぷりの掛け湯をしてからゆるゆると身体を沈めていく。



 おぉー、うぅ・・・と、つい愉悦の声が出てしまう。
 予定ではなかった流れで泊まることになってしまったが、貸切風呂に入っているいまはそれを思いきり楽しんでいる。

 わたしがとにもかくにも無病息災でいられるのは、ひたすら温泉の効力、功徳、温泉のおかげと深く信じている。だから、いわゆる温泉が切れる状態になるとそれはもう居ても立っても居られなくなる。早い話が単なる温泉好きの、温泉バカなのだ。



 今日湯河原に出かけて来たのは「神奈川みかんグルメ&スイーツサミット2017」が開催されると知り、よしそれならそれを見に行くという名目なら少しは人聞きがいい。ついでに日帰り温泉に寄って、切れた身体にたっぷり温泉の功徳をもらおうと考えたのだ。

 湯河原駅から海岸沿いの真鶴道路に出て、二百メートルくらい先に海岸側の広場でサミットは開催されていた。
 見たところ、まだ空いている。





 地元客と思しきひとが多いが昼も廻れば観光客が押しかけてくるのだろう。
 広場に入っていくと、いきなりアトラクションの猿回しがいた。



 猿回し芸人が女性とはなんとも珍しい。



  ― 続く ―




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