温泉クンの旅日記

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続・揚げソーセージパン

2014-05-14 | 食べある記
  <オサレな揚げソーセージパン>

 東京駅の丸の内側・・・。



 キッテのビルは当初、中央郵便局の旧庁舎の外壁の二割のみを残して、それ以外はすべて新築となる計画だった。

 ところが、時の鳩山邦夫総務大臣が「重要文化財の価値を有する建物を再開発で取り壊すのは、トキを焼き鳥にして食べるようなもの」として再開発計画の見直しをせまった。
 メディアへの記者会見でも「トキを焼き鳥にして食わないで、剥製が残るような設計変更をお願いし、再開発をしてもらう」と発言するなど多方面からの圧力がかかり、保存部分が拡大された結果、三割を残すことで日本郵政側が妥協した話は有名である。



 先月、懐かしい高校時代の同級生から電話がはいった。
「おお、元気そうだな。夜分の電話で悪いな」
 たぶん、また同窓会でもやるのかなと推量したら違った。

「おまえ、東京駅の丸の内側に『キッテ』というビルがあるのを知っているか」
「もとの中央郵便局があったところだろう、知っているよ」
 たしか新潟行くといつも土産を買う<大阪屋>がテナントで入ったと聞いている。ふうむ、話の先がまったくみえない。
「このあいだ、揚げソーセージパンの記事をブログに書いていただろ」
 前回の同窓会で酒に酔ってこいつにぺらぺら喋ってしまったのだろう。「ああ、読んだのか」

「ずいぶんとハイテンションで書いていたよなあ」
 ずばり指摘されると恥ずかしいかぎりである。たしかに軽い興奮状態で書いたのだ。
「あの揚げソーセージパンだがな・・・、キッテの地下のパン屋でも売ってるんだ」
「えっ」
「しかも、高校時代に食べていたヤツよりこれが旨いんだよ。ぜひとも一度食べてみてくれ。じゃあな」
 それだけ言うと、用件は済んだとばかりに電話が切れたのであった。

 たしかに、地下に九州からきた評判の良いパン屋があることはわたしも知っていた。しかし揚げソーセージパンがそんな近くにあるとは思わなかった。



 キッテ地下街にあるパン屋「ロン・ポワン」。





 多種類なパンが並ぶが、こんなところにあるものだろうか。
 訊くのもすこし恥ずかしいので視線をあちこちに飛ばしながら探し歩く。

(本当にあった・・・)



 とりあえず「フライソーセージ」というネーミングの<揚げソーセージパン>をふたつと、切り分けてある<ソフトフランス>を買い求めた。
 待ち切れず東海道線の電車のなかで人目も気にせずにひとつパクパク食べ、豆乳を買って家に帰ってからゆっくり味わった。



 カレー味の魚肉ソーセージがどうにもニクイ味わいで、さすが揚げている油も上等でタイヘン旨かったのである。



 わかりにくい下町のチープな揚げソーセージパンも通の好みだが、食べたことのない初心者には、便利な東京駅ですぐに手に入るちょいとばかり高いこちらの「オサレな揚げソーセージパン」をまずはお薦めしたい。
 ソフトフランスも翌日にトーストで食べたが柔らかさが絶妙であった。サンドイッチにしてもいいかもしれない。


  →「揚げソーセージパン・オンマイマインド」の記事はこちら


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