温泉クンの旅日記

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彦根、夢京橋で初たこせん

2021-11-07 | 食べある記
  <彦根、夢京橋で初たこせん>

 堀にかかる京橋を渡ったところが、夢京橋キャッスルロードである。

 

 さきほど、玄宮園という庭園にある鳳翔台(ほうしょうだい)という茶室でお茶を飲んだときに食べた美味しい菓子を売っている店「いと重」が、この通りの奥の方にあると聞いた。
 わたしの場合、実際に試食した菓子を旅の土産にすることが多い。更新済みの記事「彦根、玄宮園で抹茶を一服」でこう書いた。

 

『抹茶(五百円)に添えられた「埋れ木(うもれぎ)」という菓子は、文化六年(1809年)創業の「いと重」という老舗和菓子店の銘菓である。
 一見、わたしの苦手なきなこがまぶしてあるようでギョッとしたのだが、そうではなかった。ひと口食べて駄目そうなら懐紙に包んで持ち帰るつもりだったが、口どけのいい甘みと、ふんわりとした抹茶の香りがなんとも美味しい。抹茶だけでなく煎茶にも珈琲にも合いそうだ。

 

 手芒豆(てぼうまめ=白餡に使う白いんげんまめのこと)をじっくり炊きあげた白餡を、創業以来の、つまり二百年を超す伝統の製法でつくられたこだわりの求肥で包み、最高級の和三盆糖に抹茶を加えてまぶしたもの。賞味期限はいいとこ一週間くらいとあまり日持ちしない。
 洒落た「埋れ木」という菓子名は、彦根藩第十三代藩主、幕末の大老井伊直弼が青年時代を過ごした「埋れ木舎(うもれぎのや)」に由来している。』

 信号を渡ってすぐに足をとめた。
「オッ、たこ焼きじゃんか!」

 

 

 ひと皿六個で四百二十円か・・・よし、食べちゃおうか。立ち食いもなんなので<祥福 たこ壱>の店内を覗くと、椅子席は埋まっている。
(立ち食い・・・なら百八十円の「たこせん」にするか)
「すみません、『たこせん』をください」

 

 

 手早く出来たての「たこせん」をつくってくれる。受け取って、ちょうど空いたので店先に置かれた赤い縁台の端に坐った。
 関西発祥で駄菓子の一種などといわれる「たこせん」だが、ジツは生まれて初めて食べる。関東モンのわたしは、せいぜい門前仲町で串だんごのように刺したたこ焼き止まりである。中のソースが垂れてくるとかないのだろうか。心配だ。

 

 パリッとしたえびせんの中に、熱々とろとろの出来たてのたこ焼きが二つ入っている。いかにも子どもっぽいワンパク喰いを通行人がチラチラ横目でみていく。
 どうしてどうして、これがけっこう旨い。ソースで汚れることもまったくなかった。
 あっという間に食べ終わって、やっぱりひと皿バッチリ食べたくなってしまう。だが、店内客は長っ尻らしく誰も出てこない。
 坐りたそうな客もいるし、お代りも格好悪いので一個で満足することにした。なんか、すごく後ろ髪引かれるなあ。

 

 お土産の「埋れ木(うもれぎ)」を調達してぶらぶら戻る。
 キャッスルロードには、近江牛を提供している魅力的な飲食店が数多くある。ただし、それなりの値段を覚悟しなければいけない。やたら千成亭という店も多い。

 

 

(近江牛弁当か・・・)
 夜に行こうと思ってリストにみつくろった良さげな酒場が、下見にいってみると軒並み禁煙になっていた。酒屋で酒を調達してホテルの部屋呑みに変えて、締めに近江牛弁当というテもあるな。よし、「牛めし・カルビ味くらべ重」千五十円の弁当を奮発(?)した。

 

 初めて泊まる東横インで、ツインのシングルユーズは嬉しいが、それでも狭かった。朝食は、意外に嬉しいおにぎりセットだった。コロナ禍ならではの朝食なのかもしれないが、悪くはない。



   →「彦根、玄宮園で抹茶を一服」の記事はこちら
   →「岡山奉還町、たこ焼きのたこ福」の記事はこちら

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