温泉クンの旅日記

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カルルス温泉 北海道・登別

2011-08-07 | 温泉エッセイ
  <原点の温泉>

 わたしが温泉を好きになった<原点>ともいえるのが、このカルルス温泉である。



 温泉に入る前と出るときにたっぷり掛け湯をしたり、湯を掬って鼻からも温泉成分をとりこんだり、わりと短い入浴時間をきちんと守るのも、このカルルス温泉の旅館の、浴室の壁に掲げられた年代ものの「入浴心得」の額をみてからのことである。

 カルルス温泉(登別カルルス温泉ともいう)の開湯は1886年、温泉名である「カルルス」の由来は、チェコスロバキアのカルルスバード温泉によく似た泉質であったことからきている。



 登別温泉からは車で山を二十分ほど登ればカルルスである。洞爺湖からも裏道で三十分くらいだろう。
 わたしは北海道への行きかえりに、函館発着のフェリーを使う。登別や洞爺湖は往復の通り道となる。だから北海道に来れば必ずといっていいほど泊まる。泊まらないときには日帰りで入浴するのだ。



 今回は日帰り入浴で「オロフレ荘」を訪ねた。

(あれっ、なんか前に泊まったときより新しくなっているみたい・・・)

「ここって、リニューアルしたのですか」
 フロントで入浴料金を払いながらご主人に尋ねた。
「はい、おかげさまで二年前ですが改装させていただきました」
「前に宿泊したときにくらべて、ずいぶん、入り口も一階のフロアも綺麗になりましたね」
「以前にお泊りいただきましたか。それはどうもありがとうございます。またぜひお越しください」
 温泉好きなら前の宿泊設備でも気にならないが、これくらい小奇麗に改装したのなら若いカップル客もきっと増えることだろう。

 脱衣室も明るく広くなっている。



 浴槽がいくつもあるが、これはそれぞれ設定温度が違うからである。浴室内のタイルも使い込んでいない、まだまだ新品だ。



(よしっ、全部の浴槽はいってみよう)

 泉質は、芒硝の含有量が多い無色透明な単純泉である。透明でも成分はばっちりで新鮮そのものだから効能は大いに期待していい。源泉温度は六十度前後とすこし高めなので、設定温度により加水だけしている。



 無色透明なのだが、一度台風のころに泊まったときには温泉が濁っていてびっくりしたことがある。



 溜息が出るほどの湯量で、どの浴槽も温泉があふれ、排水溝に渦を巻いて音高く吸い込まれている。



 露天風呂も大量の源泉が注ぎ込まれ、あふれていた。
 まさに、掛け流し・・・そのものである。

 とにかく、いつものことながらカルルスではなんとも贅沢な湯浴みができる。
 わたしは、このカルルスで温泉にハマって千湯制覇を目指し、そして達成することになったのである。(数年前、千百湯を超えたあたりでカウントをやめてしまったが・・・)



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