温泉クンの旅日記

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あつみ温泉、萬国屋(1)

2016-10-09 | 温泉エッセイ
  <あつみ温泉、萬国屋(1)>

(ややや、これはマイッタ!)







 一階の大浴場「桃源山水」に入って、源泉がふんだんに使われているので驚く。



 窓も広くとってあり、浴槽もわたし好みの熱いの、適温、長湯ができる温めと分かれている。
 庭園露天風呂「桃里の湯」も、同じく源泉掛け流しで二度目の嬉しい驚きだった。



 こちらも湯温で三種類分かれているのと、深い浴槽があった。



(来てホント正解だったな・・・)
 入浴後の休み処もゆったりした広さがある。







 温海温泉には五度以上訪れている。
(まったく、つくづく立派な旅館だなあ・・・)



 来るたびに、温泉街の川沿いにあるドでかい萬国屋を横目で見あげて思っていた。

 創業三百余年の老舗宿である萬国屋の総部屋数は百二十室を超える。経験上、箱がでかい宿の温泉は得てしてクルクル循環のがっかりする温泉が多い。
 だからいままで敬遠してきたのに、訪れる気になったのには訳がある。

「山形で一番人気の温泉旅館ってどこなの?」
 山形出身の同僚に訊くと、温海温泉にある「萬国屋(ばんこくや)」と即答された。
 てっきり人気も評判も高い、上山温泉の「日本の宿 古窯」と答えるとばかり思っていたわたしは少なからず驚いてしまった。

 全国で九番目に面積の広い山形県は、江戸時代の幕藩体制の影響や、方言や食べ物など地域によって文化が少しずつ異なる。
 県の南から、米沢あたりを「置賜(おきたま)」、山形駅や上山温泉や天童温泉がある「村山」、新庄あたりの「最上」、そして日本海に面する酒田や鶴岡あたりの「庄内(しょうない)」の四つの地域に大きく区分される。
 同僚は置賜や村山と離れた庄内地域の出身である。だから、同じ庄内地域の温海温泉の旅館をまずは思い浮かべたのであろう。
 
 このわたしには意外だった問答が心に残っていたから、今回の宿泊になったといえる。
 思いこみを捨ててあらためて調べてみると、なんとB&Bプランもあるし、宿泊プランも多様で宿賃の選択肢も多い。老舗では珍しく日帰り入浴までできると知って思い切り見直したのだった。


  ― 続く ―



   →「続・かみのやま温泉(1)」の記事はこちら
   →「続・かみのやま温泉(2)」の記事はこちら
   →「続・かみのやま温泉(3)」の記事はこちら
   →「続・かみのやま温泉(4)」の記事はこちら


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