温泉クンの旅日記

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じょんのび温泉 新潟・高柳

2013-09-08 | 温泉エッセイ
  <じょんのび温泉>

 この珈琲のような色とつるつるとした肌ざわり・・・やっぱり、モール温泉に似ている。



 十日町の由屋でへぎそばを腹いっぱい食べたあと、千年の湯に行った。そこの湯が、これまたモール温泉に似ていた。そういえば近くの柏崎、高柳のじょんのび温泉のほうがもっとモール温泉ぽかったのを思いだしやってきてしまったのだ。



 じょんのび村にある萬歳楽は宿泊もできる公共の日帰り温泉施設だ。
 一階には日帰り客用の食堂や休憩所、売店があり、二階に宿泊客の部屋になっている。公共であるので手ごろな料金で利用できる。





 北海道の帯広に近い十勝川温泉は、モール温泉ということで有名だ。数百万年前、十勝平野周辺には湿原があり、泥炭が堆積していた。その泥炭が変化したものが亜炭となり、地下深くの亜炭を含む地層から湧きでるのがモール温泉で、美容効果が非常にあるといわれている。
 そのモール温泉に似ている温泉は意外と本州にも多いのだが、ここが一番泉質が近いと思うのだ。



 内湯よりは、露天風呂のほうが気にいった。
 露天から外をみると、五月につくしの群生をみつけた土手がすぐそこにあった。

 一個にするか、それとも二個買って部屋で一個食べ、あとで車の中で二個目を食べようか。



 ほんのび饅頭が入った籠を前にして腕組みをする。



 新潟の宿の素朴な朝食を食べ終わって売店コーナーにやってきた。
 これから部屋でお茶を飲みながら饅頭をいただくつもりである。

(いいか、一個にしておこう)
 レジで払っていると、外からの男性客が売店に入ってきてまっすぐほんのび饅頭の籠の前にくると、「これ全部、ください」と籠ごとレジに置いた。
 なんと間一髪だった、このひとのあとに来たら買えなかったところだ。やっぱり人気があるんだな。二個にしとくべきだったか・・・となんとなく失敗気分もある。

 お茶を入れ、窓辺で饅頭をいただく。この饅頭、最初のひと口がもの凄く旨いのだ。



 外に広がるのは、昨日から降り続く雨でしっとりした風景である。



 すこし田舎っぽい景色なのも無理はない。関越道の六日町インターから十日町の千年の湯まで、約二十キロで三十三分、そこからさらに十六キロで二十五分、都合一時間走った奥まった黒姫山の山麓なのだ。



 右手の大きな建物が昨日から何度も通った温泉棟である。
 さあ、もう一回あの琥珀に輝く温泉に浸かってから出発するとしよう。


  →「つくしんぼとほんのび饅頭」の記事はこちら
  →「へぎそばダブル」の記事はこちら

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