新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

身旺や比肩について。

2021年03月08日 | 四柱・その他
世の中を活きていくには、ある程度「自我」というものが必要です。
変通星では、自我を表す星は比肩です。
【比肩】
・日干と同一の天干。同一五行で、陰陽が同じもの。
・陰陽:不配偶。
・意味:自分・我・分離・個性。
・六親:自分自身・姉弟姉妹・同僚・ライバル。
・作用:財を剋する。
・別名:兄妹星・自星。
比肩に似た様な星(変通星)に敗財・劫財があります(日干が陽干の場合は敗財、陰干の場合は劫財となります)。
比肩は、竹を割ったようなさっぱりしたところがありますが、劫財や敗財には、針金を曲げた様なところもあります。
団子三兄弟の様なところがあるのですね…
・比肩:さっぱりした真っすぐな世界がある。
・敗財:人情的で嫌といえないで流されやすい。
・劫財:一か八かものに賭ける、大胆な世界もある。
少々異なる要素もありますが、財を剋す面は似ています…。

この世の中、善人も悪人も住んで居ます。
そして様々な価値観で溢れています。
特に最近は、味噌も糞も一緒で何が善なのか悪なのかもわからない様なところがあります。
まさに終末・末法だと思わされることも多々あります。
この様な、荒波の世の中を渡っていくには、ある程度の自我心(比肩)が必要です。
男性ならば、五行の自星を表すところに3つぐらい有った方が良いと言われ、女性の場合は2つぐらいが良いとも言われています。
そして、自我を表す比肩は天干よりも地支に出ると良いと言われています。
天干は表ですので、比肩という分離を表す意味が表面化しやすいと言われています。
特に月上は、四柱の大黒柱とも言えますので、月上に強い比肩(旺相する12運)が出る場合は、人生に別れ(分離)が多いとも言われています。
地支に比肩が出る場合…例えば、日干:甲で寅の月とか日に生まれた場合は、大木の根が確りと張っているとも言えます。
比肩は、天干に出るよりも地支の方が良いと言われています。

命式中、特に天干に自我や分離を表す比肩が多い人は、人生のどこかの年代に別れて暮らす期間が与えられる場合もあります。
結婚してから、夫とは単身赴任で別れて暮らした期間が長い…この様な人は命式中に比肩が多い様に思えます。
あるいは、一緒に居ても、自分の時間や自分の空間等を優先する人は、命式中に比肩が多い傾向があります。
適度な自我(比肩)は必要ですが、多すぎると自己中心的になりやすかったり、自分一人の孤独の世界を優先しやすい傾向が生じるのだと思います。

比肩は新しい出発を表す開拓者の星です。
故に、企業や、様々な組織で一代目に多い星とも言えます。
一代目は、何もない処から葉を食いしばり頑張るのですから苦労も多いかも知れません。
しかし、少々の事では音をあげない強さを持っています。
初代に多い変通星の並び…比肩+食傷。
二代目に多い変通星の並び…財星+官星。
三代目に多い変通星の並び…官星+印星。

命式や変通星の並びによっても人生の活き方の選択方法が変わってくるのだと思います。
人は、オギャーと生まれた瞬間に、その年月日刻に合った魂(遺伝子)を持ってくるのかも知れません…。

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コメント (4)
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