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ととろサンのひとりごと

【観たり聴いたり旅したり】からこちらへ。旅やアメリカでの話、趣味のことなどなど・・・自分の覚書を兼ねて。

♪鞍馬天狗のおじさんは・・・♪

2008-01-23 08:27:35 | 映画・観劇・コンサートなど

     素敵です!

 TVで『鞍馬天狗』が始まった。最近時代劇に関わらずドラマは余り見なくなったのだが、主役野村萬斎とのこと、興味が沸いてきた。舞台でこの人の狂言を初めて観た時、その張りのある声や佇まいの美しさに魅せられた。端正な顔立ちにも。朝ドラで作家吉行淳之助の父ちょっとユニークな作家エイスケを演じ、その存在感と軽みのある巧さにも惹き付けられた。『RASOUMON『オイディプス王』など現代劇と能との融和からなる舞台の数々は、地方にいる私はTVを通してしか観ることは出来ないが、映像となっても見ごたえのある舞台である。数々の賞に輝いて今も輝き続けている人だと思う。

映画『陰陽師』も理屈抜きに面白かった。この人の動作の美しさと気品、そしてちょっとシャイな感じの安倍清明もはまり役であった。

さて、鞍馬天狗・・・といえば、原作は大佛治郎

私の若い頃、『文春講演会(雑誌文芸春秋社主催)が福岡でも開催されていた。その頃この作家の講演を聞いたことがる。もう、内容は忘れてしまったが、端正な顔立ちと品の良い英国紳士という雰囲気だった。外務省勤務、英国での暮らしもあり、著作に『パリ燃ゆ』がある。『帰郷』という小説が面白く、これは確か映画にもなった記憶がある。

横浜の娘のところに滞在した時に、異人館のある山手の方を散策。『港の見える丘公園」に『大佛次郎記念館』があった。無類の猫好き。野良猫を見放すことが出来ず、生涯猫と共にある暮らしだったという。『スイッチョ猫という作品もある。遺言に”猫を飼うのは一度に5匹までにすること。猫に贅沢をさせてはいけない”と書いたとか。本を買うのが好きで月給はそれに消え、丸善に借金が出来それを払うために小説を書き始めた?というエピソードもある。作家という人Tiisai_2 種はユニークな人たちが多い。吉行エイスケ・淳之助親子もそうだが。

鞍馬天狗の映画・・・といえば、嵐寛十郎(わあ、この人知っているって我ながら古いなあ)が主役、子供の頃見た記憶がある。杉作という角兵獅子の子が出てたなあ。『杉作 日本の夜明けは近いぞ』?だっけ、そんなせりふがあって、新撰組(鞍馬天狗は世直しと称して暴れまわる新撰組と対峙するノダ)の暴挙で”危うし”の時に、パカパカと馬のひずめの音と共に現れて、颯爽と白羽の刃をひらめかせ、またパカパカと颯爽と闇の中に消えていくのである。

当時の映画館で鞍馬天狗が現れると一斉に拍手が起こった!同じ現象をアメリカで体験した。『ラスト・サムライ』(トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之)の時だった。お国は違っても同じなんだなって、その拍手を聞きながら鞍馬天狗を思い出したものだった。

さて、TVの鞍馬天狗は・・・脇の新撰組などの俳優さんがちょっと弱いなあ・・・。最近の時代劇(大河ドラマなども)で気になるのは、いわゆる”さま”にならない俳優サン、いや、タレントさんかなが多いこと。着こなし・動作など、立ち姿、歩き方、座り方・・・う~~んと首をひねりたくなる人が多いが、以前からの俳優サン・歌舞伎役者サンや野村萬斎サンなどは、立ち姿一つでも”さすが”と思える。付け焼刃でかずらをつけて着物を着てもどこかおかしい。せめて俳優の素養として踊りや音曲なども稽古して欲しいなあ。そうすると、おのずと形振る舞いが身につくのだから。そういえばせりふも・・・気になる言い回しも言葉使いも多いなあ。

なんて思いながらも、萬斎鞍馬天狗に惹かれて、次週も見てみようと思っている。

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