風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

Re:Story

2018-08-11 08:47:10 | ももクロ











ももクロは今月から今年の12月にかけて、毎月1曲ずつ、計5曲の新曲を配信専用で発売します。その第1段の曲がこちら。



来年の5月17日には、これら5曲も収録したニュー・アルバムを発売します。5月17日はももクロ結成記念日。そしてアルバム・タイトルはズバリ


『МOМOIRO CLOVER Z』



バンド名やグループ名をそのままアルバム・タイトルに冠するというのは、そのアルバムがアーティストのキャリアにとって非常に重要な意味を持つ、ということなんです。デビュー・アルバムなどでこのようなことが為されることが多いのですが、今回のももクロのアルバムは5枚目になります。


5枚目にしてグループ名を冠するというのは、これがももクロの新たな出発点という意味合いを持つのでしょう。


常に前へ、ももクロらしい心意気が感じられますねえ。





さて、このМVは映画『スタンド・バイ・ミー』や『E.T』、人によっては『グーニーズ』なども連想させる作りで、私のような中年ノフの郷愁を誘います。それぞれがメンバーに比定される4人の子供たちと、妖精のような宇宙人のような謎の美少女との邂逅。細かいところは色々ツッコミどころもありますが、5人の逃避行がももクロのライヴ会場に繋がっていくところは、鳥肌ものの良い出来です。




これはおそらく、5曲を通じての続き物の話になるのでしょうね。次の展開がちょっと楽しみ。





それにしても、私はどうも配信という奴が好きになれない。購入は来年のアルバム発売まで待つことにします。


どうもね、CDという「モノ」がないと、落ち着かないんだよねえ。



IRON МAIDEN [Flight Of Icarus] 1983

2018-08-10 05:36:38 | 今日のメタル












クレタ島の名高きラビリンス(迷宮)の設計者であるダイダロスは、クレタの王ミノスの逆鱗に触れ、息子のイカロスと共に高い塔の上に幽閉されてしまいます。


ダイダロスは鳥の羽をロウで固め、糸で縛って翼を作ります。ダイダロスは自分の背中と息子イカロスの背中に翼をつけ、高い塔の上から大空へと脱出しました。


脱出の際、ダイダロスはイカロスに忠告します。「必ず中空を飛ぶようにしなければならない。低すぎれば海の飛沫で羽根が重くなり、高すぎると太陽の熱でロウが溶けてしまう」と。


初めの内こそダイダロスの忠告を守っていたイカロスでしたが、しばらくすると飛んでいることが楽しくなり、いつの間にか高く高く舞い上がっていってしまいました。そうしてついに、羽根を固めていたロウが太陽の熱で溶け、羽根はバラバラになり、イカロスは


高空より海へと落下し、死んでしまうのです。




ギリシャ神話にある「イカロスの翼」の物語。ギリシャ神話には、王や神々の「気まぐれ」によって、人々の運命が翻弄されていく話が多いように思えます。それがギリシャ人の世界観だったということでしょうか。


アイアン・メイデンのリーダー、スティーブ・ハリスは、歴史物語や神話伝説、映画演劇、小説等、物語関係に大変造詣が深く、それらを題材とした曲が実に多い。この『イカロスの飛翔』もそんな曲の一つ。


重々しいギター・リフから始まり、当時新メンバーだったニコ・マクブレインの重厚なドラミングも素晴らしく、メイデンの数ある曲のなかでも屈指の名曲と云えるでしょう。


しっかしアイアン・メイデンって、つくずく良いバンドだねえ。

巨星墜つ ~追悼 津川雅彦~

2018-08-09 09:02:42 | 名バイプレーヤー










この方の役者人生は、決して順風満帆なものではありませんでした。



2枚目スターとしてデビューしたものの、会社を移籍したところ、これが当時の映画会社間で結ばれていた「5社協定」に抵触するのではないかとクレームを付けられ、仕事を干されてしまいます。


津川さんは知り合いの監督のつてを頼り、初期の必殺シリーズの悪役など、テレビドラマを中心にアクの強い脇役を多く演じるようになっていきます。



こうして、「性格俳優」津川雅彦が出来上がっていくこtになるのです。



私が学生の頃の津川さんのイメージは「金持ちの嫌なスケベオヤジ」、といったようなもので、あまり良いイメージではなかったように思う。映画などで、若い娘さんを愛人に囲ってる嫌な奴みたいな役ばかりを演じていましたからね。


このイメージが変わってきたのは、故・伊丹十三監督の作品に出演するようになってからですかね。特に『マルサの女』で演じた税務調査官は大きかったように思う。この役あたりから、ただのスケベオヤジじゃないと思えるようになってきましたからね(笑)


嫌な奴とかスケベオヤジとか、散々なことを云ってきましたが(笑)、この方は人間の持つ「業」というものを面白おかしく演じることができる、そんな役者だったのでしょう。それは大河ドラマで2度演じた徳川家康などで遺憾なく発揮され、ドラマの質を何段も上げていたように思う。



主役級の役者さんではありましたが、私の中では稀有な、本当に稀有な


超がつくほどの、「名バイプレーヤー」でした。




【巨星墜つ】なにか本当に、時代が「終わった」感じがします。この喪失感。これほどの役者が、今後出てくることがあるだろうか……。




今はただただ、ご冥福を想うばかり。その稀有なる役者魂に、敬意と感謝を込めて




合掌。

『ももいろクリスマス2017 ~完全無欠のELECTRIC WONDERLAND~』Live Blu-ray鑑賞記

2018-08-08 11:33:09 | ももクロ












5人のももクロによる、実質上最後のライヴ。最後にして最高のライヴ・パフォーマンスを見せてくれました。


歌、ダンスともに、これまでにないくらいレベルが高い。たしかにある意味、完成形と云えるかもしれません。




楽曲も良いですね。ももクロの曲は良い曲ばかりですが、特に冬の曲には名曲が多い。曲の良さとパフォーマンスも素晴らしさ、スターウォーズ風の演出や、宗本康兵カルテットによる演奏、神保彰氏による超絶ドラム・プレイ等、演出も凝っています。この3時間は間違いなく「至福の時」だといっていい。





5人のももクロ完成形。しかし完成したということは、もう「終わり」ということでもある。


ももクロは終わらない。いや、終われない。




ももクロはこれからも、さらにさらに先へと進んで行く。


あらゆる「試練」を乗り越えて。さらに強く、さらに先へ。



ももクロは進み続ける。



このライヴはももクロの大いなる歴史の中の、重要な節目、句読点となるライヴだといって間違いないでしょう。


ももクロは確かに「5人」だった。杏果は確かに、



そこにいた。



真正なモノノフなら、このライヴを観ないなんて手はないよ。どんなに辛かろうと、悲しかろうと、観なきゃだめだ。



「モノノフ」ならね。



観なきゃ先へは進めない。







ももクロの歴史はまだまだ続く。だからこそ、この最強のライヴを観ずに済まそうなんて、そんなことは、少なくとも私にはできない。



「5人」のももクロは最強だった。しかしその、「最強」をさらに超えた先へ、ももクロは進んで行くのだ。


見届けようぜ、ももクロが行き着く先を。



そのためにも、このライヴを観ないなんて手は


ない!















『ももいろクリスマス2017 ~完全無欠のELECTRIC WONDERLAND~』ATさいたまスーパーアリーナ



【SET RIST】

01.何時だって挑戦者

02.LOST CHILD

03.BIRTH O BIRTH

04.真冬のサンサンサマータイム

05.僕らのセンチュリー

06.天国の名前

07.Wee-Tee-Wee-Tee

08.モノクロデッサン

09.きみゆき

10.Neo STARGATE

11.Chai Мaxx ZERO

12.BLAST!

13.白い風

14.一粒の笑顔で…

15.境界のペンデュラム

16.DECORATION

17.サンタさん

18.猛烈宇宙交響曲第七楽章「無限の愛」

19.SECRET LOVE STORY

20.ヘンな期待しちゃ駄目だよ…?♡

21.夢は心のつばさ(百田夏菜子with山寺宏一)

22.行くぜっ!怪盗少女

23.灰とダイヤモンド

24.白金の夜明け


〈ENCORE〉


overture~ももいろクローバーZ参上!!

25.泣いちゃいそう冬

26.空のカーテン

27.今宵、ライヴの下で

花言葉は「寛容」

2018-08-07 09:01:30 | 有安杏果











杏果のツイッターのヘッダーが、最近、白い紫陽花に変わりました。


白い紫陽花、花言葉は「寛容」。




そうか、「寛容」が、今の杏果の信条か。




今の杏果は一切の釈明も弁明もせず、すべてを受け入れ寛容的であろうとしている。そうした信条、心情を、花言葉というかたちを通して表明したのだね。




大丈夫だね、杏果は「強い」。なにがあってもブレない。


凄いなあ。



私も杏果に倣って、出来るだけ他人に対して寛容的でありたいと思うのですがね、まだまだ私は不寛容だ。


私はいつも、杏果に教えられてばかりだ。本当に頭が下がります。



ありがとう。




頑張れ!

あめつち

2018-08-06 06:07:22 | 日記





鳥取県から島根県にかけて、山陰を走る観光列車に、「あめつち」というのがあるそうな。


天地開闢、あめつちひらけしとき、の「あめつち」ですな。



さすが、神話の郷ですねえ。



あめつちに「ひと」を合わせて「天地人」。ひとは「あめ」と「つち」とを繋ぐ尊いお役目とも云われますが、その「ひと」が


「あめ」と「つち」とを汚し続けて、今日に至っているのが現実。


「ひと」はもっと、ひとであることのお役目に真摯であらねばなるまい。昨夜一晩、まるで「あめつち」の怒りのように激しく降り注ぐ雨音を聴きながら、



ふと、そんなことお思いました。



東北は今夜半まで、激しい雨や土砂災害等に警戒が必要とのこと。雨風が凌げる家があるだけでも、有難いものです。そのことにもっと


感謝、しなくちゃね。









コトリンゴ『悲しくてやりきれない』


ひとが激しく、あめつちを汚した日。ひとがひとの命を大量に奪った日。

忘れちゃいけない。

なゐの神

2018-08-05 19:19:28 | ここで一句





ただいま午後7時現在、岩手県南部では雨が激しく降っており、時々雷鳴も轟いております。


東北地方においては明日午前中にかけて、山形県と宮城県を中心に大雨、土砂災害等に警戒が必要とのこと。


折しも午後6時前頃、青森県沖を震源とする小規模の地震も発生しております。大雨に地震と、東北も容赦はされないようです。



日本書紀によると推古天皇治世、倭地方に大地震(おおなゐ)が発生し、これを沈めるため全国になゐの神を祀らせた、という記事があるそうな。この「なゐの神」の正式な御神名はわかりません。古事記などをみても、地震専門(?)の神というのは登場しません。


ただ、なゐには「地震」という意味の他に「大地」という意味もあるとする説もあるようです。つまりは大地の神が地震を引き起こすなゐの神でもあるという、至極当然のお話。


正式な御神名がいずれであるにせよ、この日本列島の上に生かされている身としては、なゐの神への感謝を忘れては、



いけませんねえ。




ここで一句



【大雨に鎮めらりしやなゐの神】




大雨は災害を齎しますが、一方で大地を冷やし、地震を押さえてもくれているらしい。


「塞翁が馬」とはこのことか。

高木均

2018-08-05 06:26:13 | 名バイプレーヤー










高木均(たかぎ ひとし)さんといいますと、私としては声優のイメージが強い。


アニメ『ムーミン』のムーミンパパや、テレビアニメ版『銀河鉄道999』のナレーション。


そしてなんといっても、1988年公開のアニメ映画『となりのトトロ』における「大トトロ」の声です。


あの大トトロの咆哮を聴いた途端「あっ!高木均さんだ!」と気が付いた人は多かったのではないでしょうか。











高木さんはその声にも特徴がありますが、なんといってもその独特の活舌と抑揚のある語り口なんですよね。「高木均節」とでも云うべき、余人をもって代えがたい唯一無二のものがありました。


アニメ以外の現代劇や時代劇では、割と悪役が多かったように思います。目をくわっと見開いた狂気の表情が怖くてね。初期の必殺シリーズなどを盛り上げて下さいました。



なんですかねえ。この高木均さんや常田富士男さん、梅津栄さんなど、ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、こうしたある意味「人間離れ」した俳優さんが、昭和の頃にはいらっしゃったんですよね。まるで大自然の精霊か妖怪の類いが人間に転生して、この世に遊びに来たみたいな、そんな不思議な雰囲気を持った方々が。


イマドキはこんなタイプの俳優さん、すっかりいなくなってしまいました。


何なのでしょうね、この違い。





2004年、78歳にて逝去。その独特の「高木節」を、





私は忘れない。










今頃は本当に、トトロに転生していたりしてね(笑)いやこの方の場合、あり得るかもよ~。





暑気払い

2018-08-04 05:33:35 | 映画





暑い日が続いております。みなさま支障なくお過ごしでしょうか。バテていませんか。




ここは一つ、私から皆様に、暑気払いのプレゼントを致しましょう。


夏と云えば怪談。夏休みと云えば納涼怪奇映画特集ということで、昔懐かしい70年代のホラー映画のテーマ曲を聴いていただきましょう。





1976年公開の映画『オーメン』より、メインタイトル曲「アヴェ・サンターニ」


映画音楽界の巨匠、ジェリー・ゴールドスミス作曲。荘厳な宗教曲風でありながら禍々しさが漂う見事な曲に仕上がっていますね。アカデミー作曲賞受賞曲。監督はアメリカが誇る「職人」監督リチャード・ドナー。







1977年公開『サスペリア』より、メインテーマ「死のワルツ」


イタリアン・ホラーの帝王ダリオ・アルジェント監督の出世作。作曲・演奏はイタリアのプログレッシブロック・バンド「ゴブリン」。シンセサイザーを駆使したロック・サウンドは、当時のホラー映画には珍しかったかもしれない。







1978年公開『ハロウィン』メインテーマ。


製作費およそ7000万円。撮影期間2週間で撮られたこの映画はとにかくお金がなかった。このテーマ曲もカーペンター監督自身がピアノをポロポロ弾きながら自分で作った曲です。自分で作っちゃえば作曲料が発生しませんからね(笑)しかしこの低予算映画が、その後のホラー映画の歴史を変えることになるとは……。




夏だから聴きたい、納涼怪奇映画音楽特集。いかがでしたか?お相手は私、薫風亭奥大道でした。ではまた。

IRON MAIDEN [The Number Of The Beast] 1982

2018-08-03 04:53:40 | 今日のメタル










『ナンバー・オブ・ザ・ビースト(獣の数字)』とは、ホラー映画『オーメン』で日本でも有名になった「666」の数字のことです。


よく知りませんが聖書に書かれているらしい。映画では悪魔の子を表す禍々しい数字として描かれていますが、日本では「ミロクの世」を表す数字だとして、必ずしも悪い数字ではないらしい。



まあ、なんだかよくわかりませんが(笑)面白いですねえ。




悪魔のことを歌った曲と云っても、この曲には妙な明るさがあります。PVにはゴジラも登場したりして、怖いというよりユーモラス。


なんとなくですが、イギリスのバンドだなあという感じがします。ホントかよ(笑)



Pvの最後の方に登場するジャンボマックスみたいな奴。奴はエディといって、アイアン・メイデンのオリジナル・マスコット・キャラクターです。ライヴには必ず登場する奴で、毎回どんな姿で登場するかが、ライヴの楽しみの一つだったりするんですよ。




ジャンボマックスって、ドリフ世代じゃないとわからんか?ジャンボ有安なら、モノノフさんたちはわかるよね(笑)