高木均(たかぎ ひとし)さんといいますと、私としては声優のイメージが強い。
アニメ『ムーミン』のムーミンパパや、テレビアニメ版『銀河鉄道999』のナレーション。
そしてなんといっても、1988年公開のアニメ映画『となりのトトロ』における「大トトロ」の声です。
あの大トトロの咆哮を聴いた途端「あっ!高木均さんだ!」と気が付いた人は多かったのではないでしょうか。
高木さんはその声にも特徴がありますが、なんといってもその独特の活舌と抑揚のある語り口なんですよね。「高木均節」とでも云うべき、余人をもって代えがたい唯一無二のものがありました。
アニメ以外の現代劇や時代劇では、割と悪役が多かったように思います。目をくわっと見開いた狂気の表情が怖くてね。初期の必殺シリーズなどを盛り上げて下さいました。
なんですかねえ。この高木均さんや常田富士男さん、梅津栄さんなど、ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、こうしたある意味「人間離れ」した俳優さんが、昭和の頃にはいらっしゃったんですよね。まるで大自然の精霊か妖怪の類いが人間に転生して、この世に遊びに来たみたいな、そんな不思議な雰囲気を持った方々が。
イマドキはこんなタイプの俳優さん、すっかりいなくなってしまいました。
何なのでしょうね、この違い。
2004年、78歳にて逝去。その独特の「高木節」を、
私は忘れない。
今頃は本当に、トトロに転生していたりしてね(笑)いやこの方の場合、あり得るかもよ~。
大トトロの"ウォーーーーー"って叫びは最高でしたね!本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
えっ⁈次は大トトロに生まれ変わってる〜⁇