6月
旧中山道醒井宿(滋賀県米原市)
6月某日の夕刻、旧中山道六十九次の61番目の宿場町であった醒井(さめがい)宿を訪れました。
古代から交通の要衝で、日本武尊伝説に登場する「居寤(いさめ)の清水」や日本書記の「居醒井(いさめがい)の泉」がその地名の由来と考えれてます。
2015年には日本遺産『琵琶湖とその水辺景観 - 祈りと暮らしの水遺産』の構成資産に認定されました。
宿場に沿って流れる清流 地蔵川。
十王水は平安時代に天台宗の僧 浄蔵によって開かれた水源で、この裏手の山麓から水が湧き出してます。
そして、醒井宿の見どころのひとつが地蔵川のこのバイカモ(梅花藻)。
バイカモはキンポウゲ科の沈水植物で、水温15度前後の湧水に生息しています。
ちょうど、5~8月頃に梅の花に似た白い5枚の花びらの小さな花を付けます
この地蔵川は冷たい湧水でしか生息できないトゲウオの仲間のハリヨの保護区にも指定されてます。
三重県、岐阜県、滋賀県に生息していたハリヨも、1950年に三重県では絶滅。。
今は滋賀北東部から岐阜南西部にかけてのみ生息していますが、県内全域で許可の無い捕獲は法律で禁止されてます。
写真は呉服屋さんの店先の水槽で飼育されていたものを撮影しました。
ヴォーリスが設計し、大正時代から昭和48年まで醒井郵便局として使われていた建物。
国の有形文化財にも指定されていて、今は醒井宿資料館になってます。
昭和11年築で昭和初期の公民館建築様式が残る醒井公会堂(国の登録有形文化財)。
御菓子処の丁子屋さんは名水まんじゅうが有名なお店ですが、管理人が気になったのは梅花藻ソフトクリームでした。
こちらは醒井木彫美術館。
この場所の南にある豊かな山々に囲まれた上丹生(かみにゅう)地域は昔から木彫が盛んなんだそうです。
この美術館では彫刻家の森大造氏の作品や上丹生彫刻が展示されてます。
消火道具入れも街の景観に合わせて超レトロ調なのが面白いね
日本武尊(やまとたける)像
地蔵川の源流となる居醒(いさめ、いざめ)の清水に日本武尊が腰かけたとされる腰掛石と馬の鞍を置いた鞍掛石がありました。
「古事記」および「日本書紀」によれば、日本武尊が伊吹山の荒神たちと戦った時にその毒気にあたり、それを癒した泉と伝えられています。
つづく
過去記事<2022 お気楽行楽記総集編(6)>
よろしければ、応援クリックお願いします!