一週間ぶりの我が家の庭、否、雑草畑。
うっそうと草木が自在に伸び、前日までの雨で少し青い香りを纏ながら、爽やかな7月の風が心地よくふく。
初夏の主役たちは一週間の間にだいぶ変わっている。
いつのまにか、すくっと擬宝珠 (ぎぼうし)がたくさんの花弁の重さに耐え、すくっと立っている。
まるで千手観音のように。
おごそかさまで感じるといえば言い過ぎなのだろうか。
ここのとこ、咲き放題なのはどくだみで、なにやら薬効があるらしく、いつもは花木には関心を示さない嫁が珍らしくこれだけは切るなと言う。
合歓木にはピンクの花がたくさん咲いている。
若い華やかなピンクではない。
人を引き寄せるような、怪しげで老獪な色なのだ。
蝶は蜜を吸い、風を味方につけて次のご馳走に向かう。
ホタルブクロ達はそろそろ盛りを過ぎるのか。
ホタルよりは長生きだが、艶やかなぶん、枯れ花は哀れなほど老いている。
私たちはこれからよと、あちこちに紫陽花が咲き始め、雨とともに色鮮やかになってくる。
7月の風は、清廉に、なんの淀みも無く颯爽と緑濃い草木の間をすすり抜ける。
うっそうと草木が自在に伸び、前日までの雨で少し青い香りを纏ながら、爽やかな7月の風が心地よくふく。
初夏の主役たちは一週間の間にだいぶ変わっている。
いつのまにか、すくっと擬宝珠 (ぎぼうし)がたくさんの花弁の重さに耐え、すくっと立っている。
まるで千手観音のように。
おごそかさまで感じるといえば言い過ぎなのだろうか。
ここのとこ、咲き放題なのはどくだみで、なにやら薬効があるらしく、いつもは花木には関心を示さない嫁が珍らしくこれだけは切るなと言う。
合歓木にはピンクの花がたくさん咲いている。
若い華やかなピンクではない。
人を引き寄せるような、怪しげで老獪な色なのだ。
蝶は蜜を吸い、風を味方につけて次のご馳走に向かう。
ホタルブクロ達はそろそろ盛りを過ぎるのか。
ホタルよりは長生きだが、艶やかなぶん、枯れ花は哀れなほど老いている。
私たちはこれからよと、あちこちに紫陽花が咲き始め、雨とともに色鮮やかになってくる。
7月の風は、清廉に、なんの淀みも無く颯爽と緑濃い草木の間をすすり抜ける。