パイプオルガンの起源は、古く紀元前3世紀まで遡ることが出来るが、ヨーロッパの教会における典礼で用いられるようになったのはゴシック時代、12世紀から15世紀であった。その後各国で、それぞれの事情に合わせて発展し、作品もそれぞれ特徴のあるものとなった。「私的CD評」は、これからしばらく、ルネサンスからバロックの作曲家達のオルガン作品と、それを演奏する各国のオルガンを聴くことのできるCDをシリーズで紹介する。今回は、以前に紹介した16世紀イタリアのリチェルカーレの後を継ぐ、ジロラーモ・フレスコバルディのリチェルカーレとカンツォーナ集を、1580年に建造された、ボローニャのサン・プロコーロ教区教会のオルガンで演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む
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