私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



ルネサンスのヨーロッパにおける一般市民の音楽愛好がどのようなものであったかを知る手掛かりとなるのは、数は少ないが現在まで残っている手稿である。出版譜が次第に普及しつつあったとは言え、練習のため、また家庭での楽しみのために作製された筆写譜は、依然として楽譜の中で多数を占めていたようだ。そのような手稿の中に、1599年という製作年が明記された、オランダ人の豊かな商家の娘、スザンヌ・ファン・ソールトのために作製された鍵盤楽器のための作品集がある。今回はこの手稿に掲載されている曲を演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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パイプオルガンの起源は、古く紀元前3世紀まで遡ることが出来るが、ヨーロッパの教会における典礼で用いられるようになったのはゴシック時代、12世紀から15世紀であった。その後各国で、それぞれの事情に合わせて発展し、作品もそれぞれ特徴のあるものとなった。「私的CD評」は、これからしばらく、ルネサンスからバロックの作曲家達のオルガン作品と、それを演奏する各国のオルガンを聴くことのできるCDをシリーズで紹介する。今回は、以前に紹介した16世紀イタリアのリチェルカーレの後を継ぐ、ジロラーモ・フレスコバルディのリチェルカーレとカンツォーナ集を、1580年に建造された、ボローニャのサン・プロコーロ教区教会のオルガンで演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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パイプオルガンの起源は、古く紀元前3世紀まで遡ることが出来るが、ヨーロッパの教会における典礼で用いられるようになったのはゴシック時代、12世紀から15世紀であった。その後各国で、それぞれの事情に合わせて発展し、作品もそれぞれ特徴のあるものとなった。「私的CD評」は、これからしばらく、ルネサンスからバロックの作曲家達のオルガン作品と、それを演奏する各国のオルガンを聴くことのできるCDをシリーズで紹介する。 今回は、スペインのオルガン音楽を代表するアントーニオ・デ・カベゾンの作品を、彼が訪れたことのある3カ国を含む6つのオルガンで演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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パイプオルガンの起源は、古く紀元前3世紀まで遡ることが出来るが、ヨーロッパの教会における典礼で用いられるようになったのはゴシック時代(12世紀から15世紀)であった。その後各国で、それぞれの事情に合わせて発展し、作品もそれぞれ特徴のあるものとなった。「私的CD評」は、これからしばらく、ルネサンスからバロックの作曲家達のオルガン作品と、それを演奏する各国のオルガンを聴くことのできるCDをシリーズで紹介する。その第1回目は、16世紀イタリアのリチェルカーレを収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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以前にも述べたように、音楽史をさかのぼってゆくと、次第に音楽そのものや演奏習慣などが不明瞭になって行く。中世のヨーロッパの音楽ともなると、非常にわずかな楽譜と、文学や絵画、彫刻などの画像資料を頼りに再現することとなる。そのような僅かな資料をもとに、様々な再現の試みが成されているが、今回は15世紀の撥弦楽器の音楽を再現したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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フランス・ブリュッヒェンは、リコーダー奏者として世界的な名声を博したが、1981年に18世紀オーケストラを組織して以来、指揮者としての活動を主としている。今回紹介するCDは、弟子のキース・ベケ、ヴァルター・ハウヴェとともに、中世、ルネサンスの楽曲を演奏した企画ものである。単なるリコーダー曲集でないところが特徴で、相当クセの強いアルバムである。お屠蘇気分で聴くのも一興か? . . . 本文を読む

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音楽史をさかのぼってゆくと、次第に音楽そのものや演奏習慣などが不明瞭になって行く。中世のヨーロッパの音楽ともなると、教会のグレゴリオ聖歌などの口承によって伝えられているもの以外には、非常にわずかな楽譜と、文学や絵画、彫刻などを頼りに再現することとなる。それは民衆の音楽については顕著で、その演奏には困難な研究と豊かな想像力が必要となる。今回はそのような困難を重ねて制作された中世の舞曲のCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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イギリスのヘンリーVIII世に始まるイギリスの宮廷音楽には、フランドルやイタリアの音楽家達が多数活躍していた。バッサーノ一族は、その中でも代表的な音楽家達である。今回紹介するCDは、単にバッサーノ姓の音楽家だけでなく、16世紀初頭から17世紀前半のイギリス宮廷のリコーダー・コンソートをはじめとした世俗音楽を収録している。 . . . 本文を読む

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音楽が楽譜によって、地理的にも時間的にも拡がってゆく大きなきっかけになったのは、印刷による楽譜出版である。特に五線譜と音符、あるいは各種記号が一体となった活字による楽譜印刷の発明は、早く安価に楽譜を出版することを可能にした。そのような活版印刷楽譜の出版を最初に行ったとされる、フランスのピエール・アテニャンの舞曲集による 演奏のCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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音楽の歴史をたどると、おびただしい数の楽器が登場し、その多くは短い命を終えて姿を消していった。クルムホルンという木管楽器もその一つである。ルネサンスのドイツとイタリアを中心に広く使われ、バロック時代になると廃れていった。今回はこの短命な楽器による様々な曲を収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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