sbiacoさん、コメントありがとうございます。 "diminution"と言う言葉は、音楽に於いて幾つもの意味があるようですが、このスザンヌ・ファン・ソールト手稿に関しては、音符を短い音価に分割する変奏を意味しているようです。イギリスのリコーダーのための変奏曲集"The Division Flute"の"division"も同様な意味です。変奏の技法としては、最も基本的なものと言えるでしょう。 もう一つの意味は、もとの旋律の音価を短くすることで、「縮小」と訳せるでしょう。この逆が"augmentation"で、これは「拡大」と訳せ、主題の音価を拡大することを意味しています。これはカノンやフーガなどの対位法的技法として用いられるものです。 他にも、音程の「減」を意味することもあります。完全4度あるいは完全5度より半音低い音程をそれぞれ減四度、減五度と言います。その逆に半音高い音程は増四度、増五度と言います。 他にも、減五度を含む和音を減和音、例えば" C dim"と言う風に書く場合もあります。 まあこの後の2つぐらいになると、sbiacoさんの質問からは離れて、単なるウンチクの披露になってしまいましたが・・・。
ありがとうございます (sbiaco)
2011-09-21 20:21:57
音符を短い音価に分割する変奏、という説明は明快ですね。手持ちのCD(Faventina -- Mala Punica)の解説に「音楽的註解とは……単純なメロディに手の込んだ変奏を加えて豊かにすること、一名 diminutions」とあって、どうして「減少」を意味する言葉がむしろ「拡張」の意味で使われているのかふしぎに思っておりました。
"diminution"と言う言葉は、音楽に於いて幾つもの意味があるようですが、このスザンヌ・ファン・ソールト手稿に関しては、音符を短い音価に分割する変奏を意味しているようです。イギリスのリコーダーのための変奏曲集"The Division Flute"の"division"も同様な意味です。変奏の技法としては、最も基本的なものと言えるでしょう。
もう一つの意味は、もとの旋律の音価を短くすることで、「縮小」と訳せるでしょう。この逆が"augmentation"で、これは「拡大」と訳せ、主題の音価を拡大することを意味しています。これはカノンやフーガなどの対位法的技法として用いられるものです。
他にも、音程の「減」を意味することもあります。完全4度あるいは完全5度より半音低い音程をそれぞれ減四度、減五度と言います。その逆に半音高い音程は増四度、増五度と言います。
他にも、減五度を含む和音を減和音、例えば" C dim"と言う風に書く場合もあります。
まあこの後の2つぐらいになると、sbiacoさんの質問からは離れて、単なるウンチクの披露になってしまいましたが・・・。