友人と別れて、いましがた帰宅した。とたんにさみしくなった。ひとりになれば相手に気兼ねすることもない。立てることもない。1から10、自由気ままにできるから、ほっとしたはずなのに。さみしさが、乾いた布に雨が落ちて滲みだすように、こころの布にじわりじわり滲みだしてくる。広がって来るその斑点状の衣魚(しみ)を眺めている。彼と長くいたかったわけではない。一晩いっしょにいたら、たいがい話も尽きている。たとい彼が彼女だって、べたつく趣味はない。いつもけろりからりとできるのに。今日はこれができない。なぜだか分からない。さみしい。どうにかして気を転じてあげねばならない。ベートーベンのピアノ曲集を聞いている。小半時も経過した。それでも癒やせない。しかたがない。聞き分けがない。そこで3歳児の駄々っ子になっているしかない。70歳の老爺がわずか3歳児だ。いったい、これまでお前はどう暮らしていたのだ。差し引き67年の無駄をしたことになるのじゃないか。
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