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合歓(ねむ)の花は初夏の花。6月7月に咲き出す。木は高くなる。夕方には葉っぱが閉じる。それで眠っているようにも見える。「眠る」は「ネブル」と濁音にすることもある。「瞑(つむ)る」も「ツブル」と濁ることもある。瞑った葉っぱの両の葉の抱き合った様が、男女が歓を尽くしているようにも見える。花は極樂の楽園を飾っている美しい花にも見える。
象潟や雨に西施がねぶの花 芭蕉 「奥の細道」より
芭蕉にこの句がある。象潟は松島にならぶ名勝地。海を引き入れた湖の形で、小島が点在する。芭蕉は此処に舟を浮かべた。雨が朦朧として鳥海山もけぶっていた。
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