お便りを頂きましたが、お返事が書けないでいます。申し訳ありません。どう書いてお返事したらおよろこびになるのか、分からないでいます。
お辛くしておいでだろうとも推測しますが、案外そうではなく、むしろきりりと引き締まって、苦難をものともせずに、まったく平常心そのものでお過ごしかも知れないのです。
あなたは信仰者。わたしの、迷える羊の、同情や慰めを当てにしてはおられないはず。などとも考えて、ためらいを覚えてしまいます。
お手紙を頂いてからもう1週間がたってしまいました。Mさん、わたしの冷淡をお許し下さい。
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わたしはこのところ己の弱さに泣いています。己の悪の深さを思い知らされて、やるせなく、やるかたなく、日に何度も何度も溜息をつくばかりです。迷路の出口が見つかりません。わたしはほとんど老人性鬱症状にあります。
このブログに手を出すのさへ億劫です。力が腹の底に湧き上がりません。しばらく休止しようかな。
やがて、紅梅白梅が咲き出して来るでしょう。桜も開くでしょう。わたしの鬱症状が幾分か改善したら、梅のスケッチをしてみようと考えています。開花した梅、あるいは桜の、絵はがきがあなたを元気づけられたら嬉しいです。