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「雑詩三首 其の2」 王維
君自故郷来 応知故郷事 来日綺窓前 寒梅著花未
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君は故郷自(よ)り来たれば、応(まさ)に故郷の事を知るべし。来日 綺窓の前、寒梅は花を著(つ)けしや未だしや。
3
あなたはわたしの故郷から来た旅人。だったらきっと故郷の事を見て来たことだろう。ちょいと尋ねるが、出発のその日、わたしの愛しい人の住む家の、その綺麗な窓の前にある寒梅は、どうだろう、花をつけていただろうか、まだだったろうか。(寒梅のように美しいあの人は、見かけなかったかね、どうだい。)
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この愛しい人とは奥さんのことかな。限定しない方がゆったりした読みが出来そう。
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わたし如き小人が、大詩人王維の詩を読んでもよかったのだろうか。大詩人だから、許してくれるだろう。読むなとは言わないだろう。