小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



昨年から今年にかけて酒匂川や狩川の土手の立ち枯れた松が何本か伐採が行われた。酒匂川左岸の小田原大橋下流側の土手に何本か松の大木があるが、そのうちの一本が3月末に伐採により姿を消してしまった。 3月下旬に伐採されたのは酒匂川左岸側の小田原大橋から国道1号酒匂橋へ向かう道路沿いの松。4、5年ほど前にばっさりと剪定が行われてずいぶんと不格好な姿のまま立ち枯れてしまった。剪定と前後して樹勢の回復のための処置が施されたようで、木の根元近くに使用した薬剤や本数を記載したタグが貼り付けられていた。しかし樹勢は回復することなく幹全体が蔦で覆わた状況が続き立ち枯れとなってしまった。伐採が行われたのは3月26日。この松のある周辺から下流側の道幅が狭くなるので、以前から車で通るたびに気にはなっていた。伐採後の4月上旬に近くを通りかかったので立ち寄ると、長年あった松の木は風景から姿を消していた。切り株の直径は90センチくらい。年輪はざっと数えただけでも100は軽く超えていた。恐らく、幕末か明治時代の頃に植栽されたのかもしれない。足柄平野の原風景の一つである、酒匂川の土手の松は年々伐採により減少していて何とも寂しい。

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