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小田原の端々



散策のネタ探しのために、たまに小田原市の広報アーカイブを利用して、過去の広報の記事を読んでいる。そのなかの昭和40年8月の広報に興味をそそる記事が掲載されていた。昭和40年8月の広報(pdf)の4ページ目の右下に小さな記事が掲載されている。小田原市城山の城山陸上競技場で国連創設20周年の記念植樹が行われた様子を写真付きで紹介している。記事によると、昭和40年の6月28日に当時の鈴木市長の手により、城山陸上競技場サブトラック入口に泰山木の苗木が植樹された。写真に写っている苗木は1mほどの大きさ。昭和40年からは46年経過しているので、順調に生育していれば、かなりの大きさになっているはずである。その記念植樹の泰山木を見るために城山陸上競技場に出かけた。小田原市城山の城山陸上競技場。この陸上競技場が完成したのは、昭和30年の10月5日。もともと小田原市の失業対策事業として昭和26年6月に着工。山を切り崩して競技場を整備したとのこと。入口から管理棟の横を通りサブトラックへ向かう。平日の午前中に出かけたがトラックを走っている年配の人がいた。後から調べたところ、共用で一般の利用も出来るようだ。スタンドを横切りながら何枚か写真を撮る。城山陸上競技場のスタンド席に来るのも実に20年ぶりくらい。サブトラックに到着。大きさは130m×3コース。トラックの外周には何本かの木が植えられているが、泰山木は見当たらない。昭和40年当時とサブトラックの位置が変わった可能性や、他の場所に移植された可能性もあるので競技場をぐるっと1周探索したが、記念植樹の泰山木は見つからなかった。推測だが、この城山陸上競技場は全天候舗装のための大掛かりな改修工事も行われたので、その際に伐採されてしまったか、記念植樹後に根付かずに早く枯れてしまったかのどちらかではないかと思う。泰山木が見つからずにがっかりしながら城山陸上競技場から帰ってきた。

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