小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



散策に出かけてたまに立ち寄ると、以前との変化に唖然とする場所が個人的にいくつかある。そのなかの一つが酒匂川下流の河川敷周辺の護岸や護床ブロックのある場所で、小学生の頃は遊び場として、また学生時代は釣りのポイントとしてよく訪れていた場所である。訳あって、10年ほど前に釣りを止めてしまったので、河川敷の護岸から河原へ下りる機会もめっきりと減ってしまったが、周辺は2007年と昨年の台風により、大きく景観や川の流れが変化してしまった。今年の夏の初めに酒匂川の河川敷に散策に出かけた際に、かつてよく訪れていた護床ブロックのある場所へ立ち寄った。小田原市寿町の終末処理場の北側から酒匂川の河川敷に向かう。酒匂川に架る新幹線の鉄橋から下流部分に河川敷が作られたのは1970年台の初め頃。現在では右岸側はスポーツ広場、左岸側はサイクリングコースとして利用されている。右岸側のスポーツ広場を横切り、護岸へ向かうとこのような状態。1980年台の初め頃は、この約2mほど下まで護岸のコンクリートがあったが、現在は土砂が堆積しており段差は30cmにも満たないほど。場所によっては、護岸の上と同じ高さまで土砂が堆積しているところもあった。小学生の頃は、このコンクリートの護岸をおっかなびっくり下った記憶があるが、今はほんの1歩で河原へ下りれる。かつては、護岸から河原へ下りると、対岸まで護床ブロックが設置されていて、その上をジャンプしながら中州や対岸まで渡ることが出来た。その護床ブロックがあった場所はこの状態で護床ブロックが見当たらない。川の中を覗き込むと、川底に微かにコンクリートが見える。かつての護床ブロックだ。以前、この護床ブロックは川面から50cmは上に出ていたが、今では土砂が上部まで堆積しており、川底に沈んでしまっている。護床ブロックのある場所から下流を撮影。河口方面まで同じくらいの土砂が堆積している。最近、台風の時に度々河川敷が冠水するが、河川部分の土砂の堆積も要因の一つではないかと思う。対岸を見ると、護床ブロックらしきものが川の中にあるのを確認。左岸側へと向かう。酒匂橋を渡り、左岸側のサイクリングコースを横切り河原へと下りる。左岸側には護床ブロックがかつてのままの姿で残っていた。このような状態の護床ブロックが対岸まで続いていたが、現在では川面に出ている護床ブロックは左岸側のほんの20mほど。久しぶりに護床ブロックの上をジャンプしながら渡る。落ちるんじゃないかという緊張感の中でジャンプする感覚がなんともいえず楽しい。子供の頃の遊び場だった護床ブロックや釣りのポイントは土砂で埋まっていたり、川底に沈んでいたりとかつての面影はまったく無くなってしまった現在の河川敷周辺の酒匂川。おそらくこの10年ほどでかなりの土砂が堆積してしまったようだ。

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