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小田原の端々



9月15日、台風15号の影響で小田原市内の各河川の水位が上昇し、流域の住民約10万人に避難勧告が出た。酒匂川では富士道橋の水位が午後5時40分に避難判断水位まで上昇、当日の夜は川の様子が気になり、神奈川県の神奈川県雨量水位情報のページで何度か水位と監視カメラの情報を見た。河川の水位は神奈川県の土木事務所が観測を行っており、主要な河川には水位観測所と河川監視カメラが設置されている。小田原市内の酒匂川水系の水位観測所は3箇所でそのうち2箇所には河川監視カメラも設置されておりネットを通じて河川の様子を見ることが出来る。その水位観測所と河川監視カメラが設置されている富士道橋へ出かけた。富士道橋右岸側の土手を小田原アリーナ方面に曲がり10mほど進むとカメラとボックスが取り付けられた電柱が立っている。電柱の下に取り付けられているボックスには「河川監視カメラ作動中」のステッカー。どうやら上部に取り付けられている監視カメラの制御盤のようだ。プレートによると製造年月日は平成20年5月で正式には機側盤という機器で三菱電機製だった。電柱の上部には監視カメラが2台設置されている。上のカメラは下流の河川方向、下のカメラは富士道橋の橋脚方向に向けられていた。上のカメラの向いている方向を撮影。ライブカメラと同じような風景が撮影できたので、ネットで公開している河川監視カメラの画像はこの上のカメラで撮影しているようだ。一方、下のカメラの向いている方向には富士道橋の橋脚があり、その橋脚には水位のスケールが取り付けられている。こちらのカメラ画像は公開されていない。監視カメラの場所からさらに10mほど下流方向の堤防脇にフェンスで囲まれた小さな建屋があった。フェンスの中の建屋に取り付けられたプレートには富士道橋水位観測局と表記されている。物置ほどの大きさの水位観測局は特に機器の作動音や水音が聞こえる訳でもなく静か。この状況から無人観測を行っているようだ。水位観測局近くの護岸や河原に下りて周辺を見てみたが、水位観測用の機器やセンサーなどは見当たらなかった。どのように水位を観測しているのか良く分からず。せっかく河原に下りたので、富士道橋の橋脚に取り付けられたスケールを近くから見ることにする。富士道橋の橋脚に取り付けられている水位を示すスケール。ペイントされているのかと思ったら、アクリルのような樹脂で作られたスケールが橋脚に取り付けられていた。9月15日には、1.96mのところまで水位が上昇したとのこと。この先、この避難判断水位に達するような大雨が降らないことを願いつつ、穏やかな流れの酒匂川を後にした。

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