小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



南足柄市千津島のふくざわ公園周辺に、田んぼのあぜ道沿いに酔芙蓉が植わっている酔芙蓉農道という場所がある。酔芙蓉はアオイ科の植物で花の見頃は9月中旬から下旬頃。背丈を越えるほどの高さの株に沢山の花をつけるので、毎年花の季節を楽しみにしている。先日、南足柄市千津島の藤の名所に出かけたついでに立ち寄った。酔芙蓉農道では道沿いの約1キロの間に酔芙蓉700本と芙蓉100本が植栽されている。これは昨年の9月下旬の様子。先日、酔芙蓉農道の入口に行ってみると、道沿いの酔芙蓉が見当たらない。道沿いを進むと、根本から切られた株が点在している。これが酔芙蓉の株だと思われる。もう酔芙蓉の栽培をやめてしまったのかと思うほど根本から切られていたが、近くで農作業していた地元の方に聞くと酔芙蓉はこのような切り方をしないと良い花が咲かないとのこと。成長も早いらしい。あと5ヶ月ほどで大人の背丈以上に成長し花をつける。この酔芙蓉は朝、昼、夕と花びらの色が白から濃いピンクに変わるので午前中に行くと、同じ株で白やピンクの花が咲いていて面白い。稲刈りの終わった田んぼと酔芙蓉の花の取り合わせが好きで、毎年多くの写真を撮っている。その田んぼはまもなく田植えの時期を迎える。田起こし前の田んぼにはレンゲの花が一面に咲いていた。レンゲが咲くこの場所も酔芙蓉の花の時期には稲穂が風に揺れていることだろう。秋が待ち遠しい。

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