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おおこしひろし//あーとわーくえとせとら

ねずみ

2007-02-21 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_15 冬になると、ねずみを思い出す。

ハツカネズミと言えば白かと思っていたが、ブルーグレイのねずみがハツカネズミというそうだ。

ある日、廊下に何か落ちていた。こんなところになんだろうと思って、じっと見てみると、腹をすかして動けなくなったねずみだった。

どうも、死んではいないようだ。

どうしよう、と思ったが、無駄な殺生はしたくないし、そのまま廊下においておくのも踏んでしまいそうだし、そこで、とりあえずみかん箱に入れてご飯粒と、鰹節と、りんごの皮を入れておいた。

寝る前に、見たが、じっとしていて動かない。

死んでしまうような気がしたが、それならそれで仕方ないと思いながら寝た。

次の朝、なんと、ねずみは、みかん箱の中で元気に走り回っていた。

箱から出ようと、飛び跳ねたり、背伸びしたり、うずくまったり、見ていてなかなか面白い。それにしても、入れておいたご飯粒や、鰹節が、減った様子がない。

少しは食べたのだろう。なんせ体が小さいから、ほんの少しでいいのだろう。

それにしても、小さいし、毛色も良いし、なかなか顔もかわいい。

これで、いたずらしないで、ばちぃところに行ったりしなければ、このまま、飼っても良いと思えるほどだった。

でも、次の日、ねずみは箱の中にいなかった。

11匹のねずみ?の、絵本を思い出した。

あのねずみは、無事兄弟のもとに帰っただろうか。

[啼かせてみよう 本歌鳥のコーナー]

「夜の夜中に ねずみ追いかけ逃げられて くやしくやしで眠られず」


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