センターの庭にも咲いていますが、コブシやハクモクレンの白い花を見ると、「春だなあ」と思いますね。
昨日、新国立劇場のマチネ公演に出かけて来ました。ドニゼッティ(1797~1848)の「ルチア」です。新国立劇場新制作のオペラで、私も観るのは初めてのオペラでした。初演は1835年で、ベルカント・オペラ(ロッシーニやベッリーニやドニゼッティなど19世紀前半のイタリアオペラを言います)の最高傑作と言われ、第3幕で悲劇のヒロイン、ルチアが歌う「狂乱の場」がとても有名で、高音域を駆使するコロラトゥーラ・ソプラノの最大の見せ場です。
17世紀のスコットランド。領主で兄のエンリーコによって恋人エドガルトの仲を引き裂かれ、アルトゥーロと政略結婚させられたルチアは新婚の夫を殺害。発狂し息絶え、絶望したエドガルドもルチアを追って自殺するという物語です。
タイトルロール(主役の名前とオペラの題名が同じもの)を歌ったのはロシアのオルガ・ペレチャッコ、素晴らしい声でした。エドガルドはスペイン生まれのテノール、イスマエル・ジョルディ、エンリーコはワルシャワ生まれのバリトン、アルトゥール・ルチンスキーで、二人とも素晴らしい声を聴かせてくれました。バスの妻屋秀和さんもライモンド役で出演していましたね。オーケストラは東京フィルハーモニーで指揮はイタリア生まれのジャンパウロ・ビザンティ。
ベルカント・オペラの代表作とあって全編朗々と歌い上げる沢山のアリアがあって、少々食傷気味の感じがしないでも(*^_^*)
5時半ごろに新国立劇場を出て、中野坂上から青梅街道で帰って来ました。行きは50分で行ったのですが、帰りはやはりちょっと混みますね。