のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

ハムカツ

2024年03月28日 | 日記・エッセイ・コラム

 お茶飲み話でハムカツの話題になりました。

 たまたま共通の知人の公克(きみかつ)ちゃんのうわさ話から始まったのですが、「公」の文字からみんなに「ハムカツちゃん」と呼ばれていて、重機と一緒に能登半島に行ったまま3か月になる。そろそろ田畑が始まるので土産を手に帰って来るんじゃなかろうか?カニかな?魚かな?

 いつの間にか話題は総菜のハムカツの話になっていました。

 我々世代の土着民にとって、納豆売りのおやじさんが持ってくるハムカツやコロッケがごちそうだった少年期を共有してます。ハムも赤い縁取りの薄いハムに衣をつけて揚げたハムカツで、今でいうウスターソースをどっぷりつけて食べるのがリッチだったんですね。

 この体験は拙著・「死神」にも出てくるのですが、そりゃもううれしいおかずでした。

 ハムカツ大好きなおじさんは各スーパーのハムカツを買ってきては食べていますが、時代が豊かになったのでハムの厚みが厚切りになり、ハムも高級なロースハムになっているのが「心が燃えない!」ごちそうなんだそうです。

 たまたま行った肉屋さんで昔ながらのハムカツを作ってくれると聞いて、ちょくちょく買いに行っているそうです。現代目線からすれば貧しいハムカツなんでしょうが、そこそこ需要があるようで、「昭和のハムカツ」で売られているのだそうです。こんなもの食べながら未来は良くなると信じて疑わない坂の上の雲を見ていた時代だったんだなぁ。ハムの厚みは増したけど未来への希望は薄くなるそんな人生だったかなぁ。なんてことを話していたんです。

 夕方、肉屋さんへ足を運んで薄い貧しいハムカツを買ってきました。120円しましたけど。丸いハムと四角いハムが選べました。ついでにスーパーの半額セールで190円の半額でナポリタン買ってきて、265円の昭和のリッチな夕食にしました。

 明日はどんな日になるだろう?雨です。

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