のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

えびす講

2009年11月14日 | 日記・エッセイ・コラム

091114  午後、沼田のえびす講に行ってきました。本町通りを歩行者天国にして出店が立ち並ぶ賑やかな祭りのわけですが、午前中の雨の影響もあって思ったより店も少なく、人の数も少なかった感じがします。

 えびす講は日本の神様が神無月に出雲に集結して、神様が留守の間、竈の神が守ってくれているので、竈の神様に感謝を込めて野菜や魚を供えると、子供の頃に聞きました。

 鳩山総理がシンガポールのAPECの会議に出かけ、神無月常態の日本です。

091114a  書店の前に毎回キムチの店が出るので、これを楽しみに買ってきています。知り合いの妹さんがキムチを作ってここで売っています。試食のつまみ食いも楽しみですが、今回は大根のカクテキを買ってきました。

 城下町の名残で賑わっていたこの商店街そのものが日ごろはシャッター通りで、大方の店が閉まっているので、めったに足を運ぶこともありませんが、寂れるのを通り越して「死んだ」街になっています。

 露天の背後にシャッターを閉めた店ばかり立ち並んでいるので、、殺風景に拍車をかけている感じがしました。

091114b  農機具や除雪の機械が並ぶところなんかは土地柄なんでしょうが、今年の冬の雪はどうなんだろう?

 4年前の大雪以降は、この何年か雪の少ない冬だった気がします。そろそろ今年あたり雷様の帳尻あわせでドカンと雪が降りそうな気がします。

 思い起こせば4年前の大雪の年。12月に区の配り物をしていて転倒し、肋骨を骨折し、思うように身動きもままならないで、よく一冬越えられたと自分で自分を誉めたい厳しい冬でした。この冬は御身大切に過ごします。

091114c_2  寒い季節にはトン汁がありがたいものですが、今日は温かかったので、汗を浮かべながら100円のトン汁をすすりました。

 近年変わってきたと思うのはおでん。昔は醤油で真っ黒になったおでんで、これがたまらなくおいしかったのですが、最近は澄んだ汁の中で煮込まれた上品なおでん。出汁の使い方も関西の「関東炊き」の技が入っています。コンビニの影響なのか?料亭のおでんの影響なのか?真っ黒なおでんが懐かしくもあります。

091114e  伝統芸能のイベントでチンドン屋登場。

 私が幼少の頃は商店のイベントなどでアドバルーンやチンドン屋をよく見かけたもので、チンドン屋のあとを子供たちが連なって歩いたものです。

 いまや広告媒体も「伝統芸能」になってしまうんですね。

 商店の力がなくなったのか、人件費が高くなったのか?なんてことを考えながらチンドン屋のあとをくっついて歩いたら、同じように「懐かしいよなぁ」と、あとに連なって歩いているのは4-50代のおじさんばかりでした。

091114d  魚や肉などの炭火焼き物の出店。周囲が見えないほどの煙が立ち込め、この匂いが通りに広がっていました。

 この2年ほどえびす講にはご無沙汰していたので、「まだやっていたのか?」と言うのは開催者に失礼ですが、世知辛いご時世故、来年もあるのだろうか?

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