清津峡に行ってきました。昔は中里村と呼んでいましたが、今は十日町になったようです。
私の村の県境を分水嶺として、雨水が東側に流れると我が家の下を通って利根川経由で太平洋に、越後側に流れると信濃川を使って日本海へと流れ込んでいるわけで、雨水に限らず立ちションをしても太平洋と日本海に分かれ、清津峡は日本海へとつながる河川です。
最初に来たのは40年以上前の高校生の頃で、地学部と山岳部がコラボでお出かけするのに、荷物持ち兼料理係で柔道部もおまけでくっついていきました。と、言うのも、上流は三国峠のみつまたスキー場当たりから川を下り出口は清津峡。距離にすれば大したことはないのですが、クルマなら入り口と出口が苗場山を大回りして1時間ほどかかる場所なので、事前に出口にバイクを置いて帰りはそれに乗って入り口まで帰ってくる計画。高校生がオートバイに乗れた時代でしたからできた遊びでした。
柱状節理と呼ばれる石英閃緑岩が隆起して立てにその模様を見せている地層が特徴。もともとは海底にあったよう250万年位前に隆起して娑婆に出てきて、川に侵食されてこういう姿でお目見えしたと、地学部がレポートしてました。
上流と清津峡までの道は雨上がりなんかに入れば命取りですし、近年は山ヒルも多いとかで歩き人もいなくなりましたが、出口の清津峡は観光スポットになっています。
昭和の終わりごろに清津峡の遊歩道でがけ崩れがあり、ハイカーが亡くなる事故があり、入場料1000円のトンネルが掘られて、一般の人も気軽に来られるようになったということです。
この時期は事前予約していないと入れないトンネルですが、平日と雨で予約なしに入れるみたいで、トンネルで涼んでこようと出かけました。それでもやんわり暑かったけど。
トンネル内には4か所ほど渓谷を眺めるための展望台があり、途中には照明や音楽や置物などのゲージツが施されています。最終展望台には三途の川を思わせる水が張られたプールがあり、そこを渡って警告を眺められます。橋の方を歩けば靴底以外をぬらさず歩けるように1cm程度の水深となっています。
中央のカプセル。実はトイレです。しかもおひとり様用トイレで、ミラーガラスでおおわれているので中からは外の様子が眺められます。洋式便器に座りながら憩いのひと時を過ごせます。
ゲージツだなぁ。
ほの暗いトンネルの木製のベンチに腰掛けて1時間少々熟睡しました。昼寝するには快適な気温です。
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