ヤギを飼っているおじさんにいろいろ話を伺えました。
乳をしぼってチーズを作っている人に売り、そのチーズはシェーブルチーズとなってフランス料理店などに収められているとのこと。あんな臭いものを好む人もいるんですね。
と、言うのも、私が幼少の頃小児結核になりまして、栄養が高いと近所でヤギを飼っている家から乳をもらってきて飲まされていました。ちなみにその頃我が家では乳牛も飼っていたのに。この臭みが嫌で泣きながら飲まされていたんですが、近年は品種改良や餌の改良でかつてほどの臭みは亡くなっているみたいです。でも、この臭みがないとまた味わいがないのだとか。
ハイジやペーターたちがヤギの乳を生で飲むシーンが出てきたとき、絶対嘘だ!無理に決まっている!と思いましたよ。あの臭み。
カン太君のおとっつぁんが一頃ヤギを飼っていましたが、父は出ませんでした。なぜなら、オスだったからです。しかも去勢しないでタマタマついているヤギだったので生意気でした。今はたまたま抜かれてニューハーフとなって別の家で飼われています。
モンゴルに行くと、条件の良い土地では牛を飼っていて、悪い場所だとヒツジ、もっと悪い場所や山岳地帯ではヤギでした。私が行ったときにはカシミアヤギを飼っている遊牧民と出会い、毛が高く取引されていると伺いました。
ガタイのわりにえさの量が少なく済み、効率も良いヤギですが、昨今は除草のために活躍してもらおうという動きが出ています。が、ことごとく失敗しているみたいですね。そりゃ、ヤギだってうまいもんから先に食うのでたちの悪い雑草ほど食べ残す。結果、本来駆逐すべき種類の雑草ばかり残ってしまう。このあたり、駆け引きが難しいところです。