のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

山野草

2021年07月18日 | 日記・エッセイ・コラム

 山林ボランティアで、朝から雑木林の下草刈りに行ってきました。

 標高千メートル前後の場所なんですが、フタリシズカ、カニコウモリ、稚児百合なんかが生えておりまして、当然そのような山野草は刈らずに残しておくのが私の流儀。

 フタリシズカなんてネーミングがステキじゃないですか。静御前と源義経とも呼ばれるシーちゃんとツネちゃんが、薄 暗い森の中で人目を忍ぶようにひっそり寄り添っているようで、いにしえの人たちのこのセンスに嫉妬を感じてしまいます。

 因みに下の写真はヒトリシズカ。

 こっちはもっと日陰の杉林の中でも生息できるようです。

 しかしながら、背後からブルドーザーのような奴が来ていたんですね。

 いわゆる、林業女子と呼ばれるおばちゃんで、稚児百合を蹴散らし、フタリシズカをぶった切り、エンレイソウなんかズタズタさ。

 おばちゃんにこうした山野草は残すようアドバイスしましたが、「変わった趣味をお持ちですね。」と、言われてしまった。

 エンレイソウはね、胃腸薬の薬にもなるんだよ。

 キヌガサソウなんか、一株4-5千円で売られているよ。

 なんて教えたら目つきが変わった。余計なこと教えちまったかな?

 こういうのは生えるべき場所に生息しているところに価値があって、花を見たければその時期、その場所に出向けばよい。庭で育てようなんてエゴもいいところ。

 と、言うのが野生のおじさんの意見なんだけど。

 来年あたり、この辺にキヌガサソウが咲いていたはずなんだけど?なんて言ってるのかな?

 森の出口に十二様の祠があったから、何か曰くがあるのだろうけど、こうしたメッセージ無視したら祟られるぞ。

コメント
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