今朝、このところしばらく顔を出さなかったタイの社長が顔を出してくれました。いつも一緒にいる相棒がいなかったので「アイボーどうしたのタイホか?」と聞くと、同じバンコクの同業他社に引き抜かれたのだとか。
この社長はともかくアイボーは仕事もできて真面目なので、隙あらばこちらが引き抜いてやりたい人材だったので、なるほどヘッドハンティングもやむをえないだろうと思っています。
アイボー引き抜かれてさぞや失意のどん底と思いきや、さっさと次のアイボーをどこかの同業他社から引き抜いてきたようです。
「人材は山ほどいる。でも専門家は本当に少ない。今は人材を育てている時間が無い。」と、ぼやいていました。
この状況はロシアも似たようなもので、転職を繰り返しながらキャリアアップしていくのも能力の一つ。さらに力をつければ独立開業。
日本はスパイ天国どころか、ヘッドハンティング天国らしく、本国から離れたところで引き抜き合戦が行われているようです。
そういえば、ウラジオストクの事務所でも、先月、経理の女性スタッフを同じ市内の他社に引き抜かれたしまったとぼやいていました。
引き抜き合戦が繰り広げられるのは景気が良い証拠で、ひとたび景気が悪化すれば間引き合戦になるのが道理。
その昔、音楽仲間とバンドをやっていたころ、”どうも演奏がまとまらずうまく行かないな”と伸び悩むと、誰かしらスケープゴートを定めて「いびり出す」のが慣わしで、結局、メンバー入れ替えた結果、一番演奏が良くなかったのはリーダー本人だった。なんてことはよくある話。
企業で言えば「あんなのがいるから黒字にならない!」と従業員入れ替えた結果、赤字の原因は経営者本人だったと突きつけられるようなもの。
一歩引き下がってみるとギャグマンガを具現化したような愚かしさは多々あるものです。