魚沼の散歩道

魚沼での、無農薬での野菜作りと四季の変化を徒然にお知らせします。

朱鷺が生きていける田んぼとは。

2009-03-17 15:03:11 | 野生の動植物(朱鷺、)
昨日は、晴れました。
久しぶりに無農薬で作っている田んぼを見てきました。

この場所の用水路は、昔のままの土だけです。
けっこう、草が生えたり、泥が溜まります。
水が流れなくなったので、泥上げをしました。
この田んぼは、朱鷺が二月にやってきた時、餌場になればと思って水を入れて雪を溶かしていました。
あれから、一ヶ月経ちました。
ほとんど雪が消えました。
しかし、朱鷺は、この田んぼにはやってきません。
只見線の向こう側が朱鷺が餌場としている場所です。

人家が近く、止まり木があります。
広広として見通しがいい場所です。
昔ながらの用水路があります。
そこで、よくドジョウなどを食べています。
我が家の田んぼは朱鷺にすれば、すぐ近くなのですが、やってきません。
こちら側には、国道があります。
向こう側は圃場整備を昨年から、行っています。
我家の田んぼも何枚かありました。
それまでは、昔のままの小川のような用水路だったので、小魚なども沢山いて、田んぼと用水路を行き来していました。
でも、昨年からの工事で、今度は、コンクリートで固めた用水路に変わる予定です。
U字溝と言う排水路になります。
これになると、ドジョウや魚、蛍などがいなくなってしまいます。
人間には、都合がよく、便利なものが、自然に生きるものにとっては、都合が悪いものが多いようです。

この場所も、圃場整備をするまでは、小川のようでしたが、今はコンクリートで固められてしまいました。
朱鷺が自然の中で生きていくためには、やっぱり餌を確保してやらねばなりません。
農薬や除草剤制限だけでなく、小さな生物たちが生きていく環境も守っていかないと、朱鷺の放鳥は上手くいかないのではと思います。
いくら、私が朱鷺のためにと思って、田んぼの雪を消しても、朱鷺がその場所を気に入るかはまた別だと思います。
同じように、佐渡が朱鷺のための環境を整えてやっても、朱鷺がそこが気に入らなくては、いくら連れ戻しても、また家出してしまうのではと思うのです。
朱鷺が餌場として、選んだ場所を検討して、そのような場所作りをしてやらないといけないのではと思うのです。
圃場整備も今のようなやり方で、大き過ぎる田んぼにばかり代えず、セメントで固めるのでなく、土と石での用水路作りや魚道などを整備して、自然にやさしい田んぼに変えて、行く必要があるのではと思います。
大型化、効率のよい田んぼでは、環境を保護できないのではと思ってしまいます。
これも、国の農政の方向転換が必要です。
大型化すれば、いいのでなく、その土地にあった圃場整備にするべきだと思います。
朱鷺は、またどこかへ飛んでいったようです。


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