傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

総選挙予想:嘉田「未来の党」は大躍進、橋下「維新の会」は低迷・低調(雑感)

2012-12-02 03:00:07 | 生活の党・小沢一郎

来る解散総選挙のメディアの従来の予想では、民主党が退潮し、自民党が復活し、「維新の会」が躍進で、「国民の生活が第一」は限定的で、自公政権が復活が確実視した雰囲気で、唯一の関心事は、「維新の会」がどこまで躍進で、「国民の生活が第一」は眼中にない論調でしたね。
嘉田知事が「日本未来の党」を立ち上げ、「国民の生活が第一」が合流し、嘉田知事の「日本未来の党」の影響力を計算できる橋下市長は、ほぞを噛む心境になっている様子ですね。

メディアは、嘉田知事の「日本未来の党」については、「卒原発」云々より、合流した「国民の生活が第一」代表の小沢一郎氏を取り上げ、神輿は軽い方が良いという過去の事案をもちだし小沢傀儡だとか、「国民の生活が第一」が第三極を「維新の会」に奪われた小沢一郎氏の焦りだとか死に体になったと微笑んでいたが、小沢一郎氏が「日本未来の党」で復活するのを恐れておののている雰囲気ですね。

典型的な事例が、11月30日の日本記者クラブ主催の党首討論会での嘉田知事への質問の回答ですね。
嘉田知事は、
”「なぜ、みなさん、そう小沢さんを怖がるのか、これまで小沢さんを嫌がるのか。小沢さんの力を、ご自分のために利用してきた方々が、怖がっていらっしゃるのかなあ、と思います。私は、国民が求める政治を実現するために、小沢さんの力を使わせていただきたいと思っています。小沢さんを使いこなせずに、官僚を使いこなすことはできません」”
と言い切りました。
嘉田知事の座右の銘は、「まっすぐに、しなやかに。」そうですが、小沢一郎氏の悪評を知った上で、ストレートに小沢一郎氏の力量を認め、無役の小沢一郎氏の手腕を日本政治に活用させるとは、しなやかな強さの資質の持ち主ですね。

一方、諸々の悪評にされされる小沢一郎氏は、何も反論もせずに、我が信じる道に邁進していますね。
3年前、本ブログ『「週刊朝日」記事:小沢一郎の人間像について・・・不器用な一徹の印象!』で、渡辺乾介氏が「週刊朝日」に寄稿の『小沢一郎の作法と流儀』を取り上げ、

”「小沢一郎氏の「流儀」としては、
渡辺氏は、
小沢氏は、徹底した合理主義者として、地位やポストといった属性から生じる権威は認めない。」と語っていますね。」”

”「相手が若くても、能力の高い人であれば敬意をもって接する。
逆にプロとして要求する水準は高いから、そこに達していないとはねつける。
相手が政治家や記者でも同じです。

小沢は、政治とは何か、政治家とは何かということについて極めてストイックで、「政治とは妥協の産物である」という政治スタイルを嫌います。
そのストイシズムが徹底しているから、小沢と行動をともにしてきた人でも、いつしか「それはそうなんだけれど、何もそこまで・・・・」と付き合いきれなくなる。
その繰り返しです
」”

”「小沢が一番嫌い、しかも多用する言葉は「ご都合主義」で、政治家の「いい加減さ」をきらい、周囲にもそれを求める。
しかし、そこに人間性の広さや深さがあれば、共感が広がるのでしょうが、小沢は近しい人にも「ありがとう」と言えない人で、サービス精神は完全に欠落し、だから嫌われるわけと語っています
。」”

と紹介し、当方は小沢一郎氏を「不器用な一徹」の人物と容認するようになりましたね。

昨日1日の緊急公開対談「嘉田由紀子 VS 小沢一郎 ​緊急公開対談 ~日本の未来を​語る~」を視聴したが、嘉田由紀子代表は、座右の銘のごとく「まっすぐに、しなやかに。」の芯の強さの印象であり、小沢一郎氏は、渡辺乾介氏が語っている、”『相手が若くても、能力の高い人であれば敬意をもって接する』”で、嘉田知事の政治手腕を認めている印象でしたね。

他方、メディアから注目され世論調査で支持率2位の「維新の会」の橋下市長は、「日本未来の党」の出現で、最近のツィートは、不安と不快の焦燥感がにじみ出ていますね。
橋下市長はツィートで、飯田哲也氏について、
11月30日には、
”「嘉田知事の日本未来の党、2022年に原発ゼロ。これは朝日新聞や毎日新聞に乗せられた極めて危険なスローガンだ。嘉田知事には冷静になって欲しい。未来の党の代表代行の飯田哲也氏は、大阪府市の特別顧問としてエネルギー戦略立案に携わってもらっている。現在も。

かれこれ一年近く、多くの第一線の専門家も交えて徹底して議論してもらっているが、いまだに10年後に原発0にするプランなんてできていない。国家戦略室が出したコスト計算に基づいて、2030年代に0にすることも可能だと感じたので、その具体的プランを作ってもらうよう要請した。

しかし府市エネルギー戦略会議メンバーの中でも色々な意見がある。飯田哲也さんの意見が絶対と言うわけではない。だから議論してもらいながら、そして行政上の課題も整理するために職員も入りながら、具体的なプランを作ってもらうことにした。しかし10年後に0なんてとても無理な状況
。」”
と、大阪府市エネルギー戦略会議の飯田哲也氏個人をターゲットにしており、
12月01日には、さらにメディアについて
”「朝日、毎日新聞をはじめ、大手メディアがいかに現実の政治行政プロセスを知らないか。具体的工程表は官僚組織にしか作れない。そして官僚組織を動かすためには、一定の政治勢力を獲得しなければならない。官僚組織は政治によって動かされるので当たり前のことです。」”
と、持論でメディアに反論し、飯田哲也氏について、
”「いずれにせよ、飯田哲也さんは、自分の思いを進めるために未来の党とタッグを組むのは構いませんが、維新の会批判に来れば、こちらも徹底して反論、対抗します。これが政治の世界です。府市エネルギー戦略会議を政治に用いることはしません。ですから飯田さんは、そのまま留任です。 」”

”「未来の党、嘉田知事ですら、脱原発の具体的工程表を持ち合わせていない。飯田哲也氏もプルとニウムの問題など全く認識なし。嘉田知事の10年後完全廃炉は単なる気分。もう、年限を議論することは止めなければならない。」”
と、個人批判になり、大阪府市統合本部特別顧問を務める古賀茂明氏にも弁明していますね。

橋下徹市長については、当方は好意的な見方をしていましたが、石原慎太郎氏の「太陽の党」と連携について、本ブログで、”「性急に事を進め大怪我しないことが肝要で、「太陽の党」との連携で大怪我しないことを危惧します。」”と書きましたが、発言力ある石原慎太郎氏の「ホメ殺し」策に惑わされ、「日本維新の会」の代表を石原慎太郎氏に委ねたことで「維新の会」は変質・変容し、従来の現統治機構改革への先鋭的・挑戦的な姿勢は薄れ、個人批判・自己弁明するようになりましたね。

橋下徹氏の手法を当初から疑問視していた「オリーブニュース」の徳山 勝氏のコラム『日本維新の会の底の浅さ』で、

”「橋下氏が国政を目指したのは、国と国民のためという確たる政治信念からではない。
大阪府と大阪市の二重行政を廃し、大阪都構想を実現するには、霞ヶ関中心の中央集権政治を地方分権政治に変えることが必要だとの思いからである。つまり、国政進出は、氏の構想を達成するための手段。だから、自分は大阪市長の片手間で国政を執るという。そういう意味では、既存の政党とは、全く立つ位置が違ったと言える。

だが、「国政を目指す」が「衆院の過半数を目指す」に変わり、それを大阪のマスコミがヨイショし、本人もその気になった。毎日新聞大阪版は、6ヶ月の間に1日平均3.5本も橋下氏関連記事を掲載したというのだから、本人もその気になるはずだ。ではその時点で、大阪都構想以外に「既成政党との違い」が何かあったのだろうか
。」”

と論評しております同感できますね。

現実主義の橋下市長の特異性の凄さは認めるが、やはり、勉強不足に慢心になり性急し過ぎが、嘉田知事の「日本未来の党」の出現で、「維新の会」の非力さが露見し顕在化したのでしょうね。
11月30日の党首討論で、脱原発に向けて「30年代までにフェードアウト」と記した政権公約について、石原慎太郎代表は”「公約はやっぱり直させます」”の発言は、「日本維新の会」の混迷の証であり、橋下市長が「太陽の党」を受け入れ石原慎太郎氏を代表に委ねた致命的な副作用ですね。

小沢一郎氏が母親から「男は言い訳をしない。人の悪口は言わない」という教育され、メディア、党内外から批判については、一切弁明も他人の悪口を言わず橋下市長と真逆のタイプですね。
適当な人間と広言している当方は、小沢一郎氏には総理大臣というより、野党第一党の党首がお似合いかなーと書いた記憶があります。
それは、「不器用な一徹」でサービス精神が欠落し、第二、第三の小沢一郎が育成されていないと思っているからです。
この度、「日本未来の党」に合流し、嘉田由紀子女史が「第二の小沢一郎」になるのではないかと予感しましたね。

当方は、来る解散選挙には、食傷気味で、棄権するつもりでしたが、嘉田・小沢「日本未来の党」の出現で、「日本未来の党」に投票するつもりです。
日本も女性が総理大臣になる土壌が形成されつつあると思うこの頃ですね。



5 コメント

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おっしゃるとおり。 (投票する気になりました。)
2012-12-02 19:55:09
偏向してない正直な素直な文章に感心しました。
未来の党が立ち上がる前までは政治に絶望していましたが一風の清涼剤のようなすがすがしい気持ちになりました。団塊世代ですが。政治に汚らしさを見すぎてしまった今、嘉田さんは本物だと思います。選挙に行きことにしました。有難う。嘉田様。
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原発解体財源 (原発はないほうがよいけど)
2012-12-07 07:46:56
選挙に勝ったら、原発停止売上税30%とか必要なはず。原発10年後停止なら、調査費がすぐ必要。停止費用は、電力会社が負担できる金額じゃない。原発停止税30%と公約に明記してくれれば、日本未来の党に投票します。
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Unknown (てん)
2012-12-09 18:46:21
選挙結果が楽しみですね。60議席がどうなるのか。民意がどうか、本当の民主主義者ならその結果を真摯に受け止めるでしょうし、そうでないのなら、言い訳、他人のせいの合唱がでそうですね。
このブログが、ほらみたことか!と自慢できるか、世間とのずれを実感し世の中を見直すきっかけとなるか、あと1週間ちょっとで貴殿の60年の人生の視点が正しいか間違っているかでそうですね。
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どう? (土塁)
2012-12-16 06:16:58
確かに原発ないので、ほうがいいですけど。
多面的にかんがえると、慌てて廃止だけ決めてしまうのは、
普天間移設を掲げた鳩山何某とおなじだと思います。
英米の支援だけでなく、石炭というエネルギーが豊富であった日露戦争。
石油の輸入を米に止められ、松の根からも油を取ろうとした、戦前。
良質で適切な価格のエネルギーは国にとって最も大事なもんです。
代替のあらゆる具体例数字の提示があったほうが、良かったですね。
頑張れ未来の党
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結果 (tenten)
2012-12-17 11:15:51
未来の党の議席は9議席でした。
だれかこの結果を分析してください。
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