傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

皆、小沢一郎を、そんなに怖く、抹殺したいのか?・・・鳩山元総理も一因(雑感)

2012-04-05 13:12:17 | 生活の党・小沢一郎

野田執行部は、党員資格停止の一兵卒の小沢一郎氏に、必要があれば面談する用意があると無用の邪魔者扱いし、自民党の谷垣総裁、石原幹事長から「小沢一郎を切れば」と名指しで悪名呼ばれされ、マスメディアからは政局の元凶され、小沢一郎氏がそんなに極悪で怖いのか不可思議です。
世の中、「剛腕」「壊し屋」の小沢一郎神話への怖さなのか、既得権勢力が社会の新陳代謝への怖さなのか考えされる昨今ですね。

野田首相は、政治目標の消費税増税に政治生命を懸け不退転の覚悟で成立を目指すと盲進し、小沢一郎氏は、総選挙で掲げたマニフェストは国民との約束とし、まずは、約束履行の努力が先決で、その上で、消費税増税を国民にお願いすべきとし、性急な消費税増税には反対しています。
消費税増税の単体問題については、本ブログ「消費増税:馬淵議員の意見に賛同しますね。」で、馬淵議員の「成長と社会保障と税」を一体的に考えるべきの意見に賛同ですが、消費増税を問う前に、日本再建の「国家の計」を議論すべきで、2009年の民主党のマニフェストへの実現に期待しました。

朝日新聞の3日の記事『首相肝いり「フロンティア構想」 解散にらみ議論急ピッチ』で、
”「野田首相が自らの長期ビジョン「フロンティア構想」のとりまとめを急いでいる。2日には、5月中の中間とりまとめを改めて指示。民主党代表選や衆院の解散・総選挙をにらんだものだが、せかされた有識者から疑問の声も漏れる」”
と報道しているが、消費税増税の前に、「国家の計」の策定が先決であり、順序が逆ですね。
国家再生ビジョンもなく、国民との約束不履行で、消費税増税に政治生命を懸けるというから、消費税増税に慎重な意見がでるのは当然の話です。

当方は、野田首相が自己矛盾しても消費税増税に盲進するのは理解不能であるが、政府と政権与党の民主党内で意見の一元化できないのは自業自得でもあり、それ以上に、民主党は未熟な青二才の政党体質が本質的な問題です。
政権交代後、小沢一郎氏は、政策一元化を意図に、政策調査会を廃止し、政策会議を設けたが、小沢一郎氏が幹事長辞任後、脱小沢の象徴として政策調査会を復活させたことによる挙党一致が出来ずに今日の混迷を迎えたのです。

2年前に、本ブログ「政調復活が、「脱小沢」の象徴となっているが?・・・違和感」で、
”「小沢前幹事長が、政策一元化を目途に、政策調査会を廃止し、政策会議をもうけたが、菅新代表は、代表選で、「政調」復活を掲げ、現実に、菅新政府では、玄葉 光一郎氏が政調会長と公務員制度改革担当大臣に任命されましたね。
メディアは政調の復活を「脱小沢」の象徴としているが、当方は、違和感を持ちますね。」
と書き、本ブログ「民主の政調復活は政権交代の意義の認識不足(雑感)」で、
”「民主党内部の「政策調査会」の復活の動きについては、当事者にとっては、議員としての自己実現の欲求不満の側面があるが、外部の傍観者からみれば、現下は、個々の議員の主義主張より、直面する難題を挙党一致で、新政権を支え、新しい「日本の再生」に注力すべきですね。
政調復活の動きは、「反小沢」の動きとなり、「反鳩山政府」になり、政治不信を増長させ、社会変革のブレーキになるだけです
。」”
と、”「要は、まだまだ、「政策決定の政府一元化」を目的とした、政調廃止、政策会議が機能していないだけです」”と書きました。

要は、小沢一郎氏が「政策決定の政府一元化」の意図を、未熟な民主党議員が小沢一郎氏の真意を理解もせずに、組織力UPせずに、個人プレイに走ったのです。
消費税増税の是非を別問題にしたら、民主党の混迷の最大の要因は、やはり、ネジレ国会を陥ったことです。
先の参議院選挙は、鳩山・小沢辞任で、政権与党が優位に選挙できたのに、消費税増税を掲げ大敗し、ネジレ国会に陥ったことです。
この選挙に負けた責任を取らずに、現執行部、政府の要職にいる無責任体質の組織が根源的要因ですね。

当方が、民主党の最大の問題は、政党として未熟で、国民と土着的な基盤が構築されていない点が思っています。
本ブログ「長崎県知事選、町田市長選、民主党候補大敗・・・これが民主党の現実の実力」で、

”「長崎県知事選挙、町田市長選挙で民主党系候補が大敗しましたが、鳩山首相、小沢幹事長の「政治とカネ」の問題が大きく影響していると思うが、これが民主党の地方の実力であり、内輪で批判している場合ではないのです。
民主党は「反小沢」と「親小沢」などと内部で反目などしているより、「政策一元化」でマニフェスト公約を実行することに、「汗と知恵」をかくことが肝要です。

民主党の地方基盤は「連合」頼りの貧弱で、前原元代表時代に、その「連合」との関係も冷ややかになり、小沢前代表時代に「連合」とよりを戻し、地方組織体制を拡充し、総選挙を圧勝でき、政権交代後は、陳情一元化で地方自治体、各種団体とも関係強化策で、地方組織体制を強化中ですね。
「連合」も組織率は20%前後であり、庶民とは密着度は希薄であり、その「連合」頼りでしかないのが民主党の実態なのです。
民主党内部で、渡部恒三議員が反小沢グループ「7奉行の会」を形成など、愚の骨頂でしかないですね。
政策調査会の復活の動きなど早計で、まずは政策会議の充実させることからですね
。」”

と、民主党は、「連合」頼りで、選挙基盤が貧弱であり、庶民とは密着度は希薄で、風頼りの政策でしか選挙に勝てないのが実態ですね。

小沢一郎氏が、「国民の生活が第一」とし、既得権社会を打破するメッセージが国民に受け、政権交代を実現できたのです。
マアー、バラマキと批判されても、国民は、民主党に期待し、投票したのです。
民主党は、この風頼りで、政権交代できたのであり、民主党は、「国民の生活が第一」に、「汗と智恵」をだす責務があるのです。
汗も掻かず、智恵も出さずに、消費税増税を掲げるのは、次期選挙で自滅するのは自然ですね。
未熟な青二才が政権運営しており、小沢一郎氏の大連立構想も、振り返れば、一理ありましたね。

また、今日の野田首相は「手順」を大義に消費税増税を盲信し、「決断」が政治家の使命と盲進しているのが、小沢一郎氏の「政治力」を活用せず、民主党を混迷にさせた遠因に、鳩山元総理の存在がありますね。
6日の朝日新聞のトップ記事『民主党政権失敗の本質(1) 「脱官僚」の裏で握手 政権交代前 財務省幹部と密会』で、この連載記事の主旨について、
”「この連載で問いたいのは、消費増税の是非ではない。官僚主導を打破して統治のあり方を根本から変えるという、民主党が描いた「政権交代の物語」が失敗したということだ。09年総選挙で集めた国民の期待は「統治機構の変革」を叫ぶ橋下徹・大阪市長にさらわれつつある。「失敗の本質」は何か。野党時代から民主党を見てきた記者として、反省を踏まえながら考えたい。(村松真次)」”
とあり、初回(1回目)は、
”「「脱官僚」をうたう民主党は政権交代前夜、二つに割れていた。
財務省は無駄遣いをなくす「味方」なのか、官僚の既得権益を擁護する「敵」なのか
。」”
の始まり、野田首相が消費増税の法案の成立に「政治生命をかける」との明言は、私(村松真次)はまったく予想外とし、
”「だが、鳩山は総選挙直前、実は財務省の事務次官だった丹呉泰健や、主計局長だった勝栄二郎らとひそかに接触を重ねていた。無駄遣いをなくし、子ども手当など看板政策の財源をつくる必要があったからだ。
 鳩山は今、「歳出を減らしてくれるなら、財務省と協力してもいいと判断した。財務省の最大の使命は歳出削減だと見誤った」と後悔する。財務省の本性は官僚機構の守護神で、最大の狙いは自らの権益を拡大するための消費増税にあったというのだ。
「脱官僚」を掲げた民主党政権で、なぜ財務省は巨大になったのか
」”
と、「脱官僚3法案」の目標が、編成を請負ますという財務省の先を見た謀略に骨抜きされたと報道されています。

当方は、正直、このトップ記事を読み、朝日新聞の日ごろの論調と違うなあーという印象を持ちましたね。
このトップ記事には、小沢一郎氏の名前が一切でてきません。
振り返れば、政権交代後の鳩山元首相は、政務と党務と切り分け、小沢一郎氏を幹事長として党務一切に委ねたことが鳩山元首相の官僚からの洗脳もあったとしても、鳩山元首相の「小沢一郎氏離れ」の本音があったのでしょうね。

当方は、鳩山・小沢両氏が辞任し菅直人氏が総理に就任時に、本ブログ「鳩山前首相:やはり、「胆力」も「智力」もない苦労知らずの独りよがりだった!」で、
”「「胆力」「智力」のなかった鳩山由紀夫氏が、小沢一郎氏離れの政治を目指したが、自分の「政治とカネ」問題が重荷になり、小沢一郎氏の政治力を活用も出来ず、自滅したのに過ぎないですね。
ただ、辞任表明で、「脱小沢」を示唆し、野望・野心家で機を見るのが敏の菅直人氏が「脱小沢」路線で、新総理に就任し、民主党への支持が好転したということが皮肉ですね
。」”
と書きました。
要は、鳩山元首相の小沢一郎氏離れの思惑の一元政治手法で自滅しことが、今日の民主党の混迷の遠因になったのです。

民主党議員は、修羅場経験のない未熟な青二才であり、鳩山元首相も、その類であり、更に最悪なのは、たちの悪い腹黒い人間が存在することです。
結果論としては、西松献金事件で、小沢一郎氏を代表辞任させ、陸山会土地事件で、幹事長職を辞任させ、民主党内で一兵卒にしたことは、守旧勢力には勝利であったが、理念に頑固一徹で不器用な小沢一郎氏の復活は、野党に限らず、民主党執行部にとっても、メディアにも恐ろしいのでしょうね。



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