ネットでの「橋下徹氏 VS 池田信夫氏」論争は、橋下徹氏の優勢勝ちですね。
「橋下徹氏 VS 池田信夫氏」論争については、「J-CAST」が記事『60ツイートのヒートアップバトル 橋下氏「知識述べるだけ」、池田氏「論点すり替え」』でも取り上げていますが、当方に言わせれば、橋下徹・大阪市長の優勢勝ちで、池田信夫氏も致命的な敗北する前に、抜いた刀を鞘に収めようとしている気配ですね。
橋下徹氏の池田信夫氏への反論で、税に関わる専門的な部分は別にして、池田信夫氏側の周辺が呼応への批判は、週刊雑誌と喧嘩してきた喧嘩上手の橋下市長の優勢ですね。
まずは、池田信夫氏側の周辺が呼応とは、池田信夫氏が主宰する言論プラットフォーム「アゴラ」の編集部の石田 雅彦氏がブログ『橋下氏はアゴラ上へ反論せよ』で、
”「本来、橋下氏の主敵は霞ヶ関の官僚機構なのだろう。だが今は地方の首長だから、前段階で自らの主義と嗜好に合致する「市民の敵」を探した。その結果、府や市の役人、教員などをターゲットにした、というわけだ。単に組合や役人が嫌いなだけのかもしれないが、さらに返す刀でこうした戦術に反発する「識者」を撫で斬りにしたのは記憶に新しい。
その橋下氏の一貫したディベート戦術に「行政の現場を知らない者は安易に批判するな」という論法がある。自らは大阪府知事と大阪市長をつとめ、現場を熟知している、と自負しているのだろう。この言葉を金科玉条のごとく発して論敵を叩く。細かい数字や具体的な問題例を挙げ、そんなことも知らないのか、と相手を論難するわけだ。相手を自分の土俵に上げて戦うのがうまいとも言えるが、周知のようにこれはそれほど高度な戦術ではない。」”
と書き、
”「橋下氏はツイッターでつぶやくのではなく、アゴラ上で堂々と論争して欲しい。編集部の一人として、橋下氏のアゴラへの寄稿を心よりお待ちしている。」”
と、橋下スタイルを批判し、「アゴラ」への寄稿を要求していますね。
また、辻 元氏が、「アゴラ」に寄稿『政治は論理を超えられない(橋下市長の識者批判への反論)』で、橋下市長の有識者批判を無意味と批判し、
”「補足:みんなの党の江田憲司議員のように「国債発行は、負担の先送りではない、将来世代への贈り物だ」というような詭弁や、高橋洋一氏を始めとする日銀の国債引受論といった空想経済学では、問題は解決しないことは明らかです。 こういった詭弁、空想経済学が持ち出される現状は、政治の行き詰まりを表しています。 こういった詭弁に頼らないと、論理的整合性がとれなくなっているのではないでしょうか。」”
と、橋下市長の理解者の江田憲司議員、高橋洋一氏をも酷評していました。
辻 元氏は、以前にも、『「国民の敵」ビジネスについて』でも、
”「最近、注目されている、橋下大阪市長の政治手法も、私の見る限り、「公務員、教員、労組」を「国民の敵」に仕立て上げることで、支持を広げる手法ではないかと思いますし、小沢一郎氏も野田首相を「国民の敵」にすることで、自らの生き残りを図ろうという手法でしょう。
国民は、こういった「国民の敵」ビジネスに惑わされることなく、単なる見世物として冷静に観察することが肝要ではないでしょうか。」”
と、橋下市長の政治手法も批判していました。
それに対して、橋下市長は、
”「アゴラだかゴリラだか知らねーが、何で俺が、そんな訳の分からんネットメディアに反論を寄稿しなきゃなんないんだ?命令される言われないない。普通はお願い、依頼だろ!アゴラかゴリラかそんなところに寄稿するくらいなら、まだ週刊文春や週刊新潮に寄稿した方がずっとましだ。ほんと勘違いしてるよ。
僕は池田氏には反論する価値があると思って時間をかけてでも反論した。アゴラかゴリラにはそんな価値は見出してない。そもそも、地方交付税の中に消費税を税源としている分があることも知らない辻とか言う人のどうしようもない記事を載せてるメディアじゃないか。」”
”「長々と展開される主張を聞いたり、読んだりしても、「それで?」「だからどうしろっちゅうんねん」となるものばかり。ゴリラの辻さんも典型だね。そんな御託は、竹中先生や高橋先生から聞いていますよ。辻氏は学者なのかな?
辻氏は、「こんなことも知らない橋下が財政を語るな!」って堂々と公言。しかしそれは自分の知識不足だったことを後で認める。地方交付税の中に国の消費税分が入っているなんてことは、この世界では1+1=2のレベル。こんなことを知らずに、辻氏は専門家として?公に自らの主張を述べる。
こんなのいわゆる5大紙だったら、この記者はクビだね。というか、まあこんなバカ記事は5大紙では載らないけど。こんなバカ記事が載るゴリラ・アゴラはクソメディア殿堂入り。さあ、この世紀のバカ記事の執筆者の記事をゴリラ・アゴラは引き続き載せ続けるのか。ここが試金石だね。
ゴリラ・アゴラの編集部、きちんとチェックしなさい。辻氏は、地方交付税の中に国の消費税分が入っていることすら知らない輩だ。こんな者が記事を書きそれを掲載するゴリラ・アゴラに僕が反論文を寄稿しなきゃならないのか。5大紙はこんなことはしない。だから時間の許す限り個別取材には応じるんだ。」”
と、池田信夫氏には反論する価値があるが、「アゴラ」、辻 元氏を反論する価値がないと切り捨てていますね。
橋下市長の反論後、辻 元氏は、『「橋下徹のポピュリスト宣言」の補遺』で弁明し、池田信夫氏は、ブログ『都市経営の破壊的イノベーション』で、税制については大阪市特別顧問の土居丈朗氏から「アゴラ」に『「消費税の地方税化」私ならこう考える 土居 丈朗』と別問題とし、
”「20世紀に支配的だった垂直統合型の巨大企業が没落したように、21世紀の国家もモジュール化し「脱統合化」するだろう。2050年には、世界の人口の7割は都市に住むようになると予想される。それを経営するのは20世紀型の官僚や議会ではなく、橋下氏のようなベンチャー首長だ。今は大阪が世界の先頭に立って都市の新しいビジネスモデルを創造する絶好のチャンスである。」”
と、橋下市長を持ち上げていますね。
当方は、本ブログ「橋下徹氏 VS 池田信夫氏・・・橋下徹氏は、そこそこが無難」で、池田信夫氏の論法・論調は屈折的な自己表現・自己実現で、池田信夫氏側の周辺が呼応するので、煩わしいので、ほどほどに対応が無難と書きましたが、池田信夫氏側が軟化し、抜いた刀を鞘に収めようとしていますね。
マアー、橋下市長の優勢勝ちですね。
「参考」
6日に、大阪市の特別顧問に就任した高橋 洋一氏が、「現代ビジネス」に『大阪市特別顧問に就任した高橋洋一氏が解説/「消費税は社会福祉目的税化はおかしい」「消費税は地方に移譲すべき」橋下市長がつぶやく「正論」』で、橋下市長のつぶやきを正論と書いていますね。
大阪市については、区政改革に関する大阪市特別顧問になった土居丈朗氏がおり、大阪市は、ブレーンが強化されていますね。
池田信夫氏の部分解を極論とする屈折的な論法・論調では、橋下徹氏と喧嘩しかけても勝ち目が無いのは自明です。
「追記」
池田信夫氏が主宰する言論プラットフォーム「アゴラ」は、当方に言わせれば、池田信夫氏の屈折的な自己表現・自己実現の場ですね。
池田信夫氏は、「アゴラ」よりは、波及力・影響力のある「JBpress」に、自ら時々寄稿しておりますね。
最新は、『大阪は「日本の香港」を目指せ必要なのは強いリーダーと都市間競争』ですね。
マアー、池田信夫氏の打算的な側面ですね。
「アゴラ」に投稿している倉本 圭造氏(自称:経営思想家 元経営コンサルタント)のブログ
『橋下改革が弱者切り捨てに見えるのは既存マスコミの機能不全が原因だ』
『「リードしやすい空気」を作れば橋下徹氏も丸くなれる』
は、「橋本 VS 池田」論争により、「アゴラ」が屈折的な自己表現・自己実現の場であったと感じたのではないかと邪推しますね。
橋下徹氏にとっては、池田信夫氏との論争は、もう、過去の物でしょうね。
明らかに、橋下派へ入れこんでいる記事だ。
しかも反池田派でもある。
傍観とは、
「手を出さずに、ただそばで見ていること。その物事に関係のない立場で見ていること。」
ところが本記事では 「参考」 に 「追記」 に 「邪推」 までして勝敗を 「判定」 している。
橋下の反原子力姿勢は、明らかに感情論であり扇動的であり国民多数の利益に反する。
中長期的な電力の供給において 「今しか(核分裂発電廃止の)チャンスがない」 という発言が、それを証明している。
「ところが彼はそれを見つけることができず、僕の論理から外れたところで「電力会社の実務を知るためには関電から顧問を迎えろ」と指摘した。それに対して僕は副知事は関電から迎えていますよ、で終了。もう池田氏の論理的反論はできなくなります。詰みの状態。」
「昨年電力問題で大騒ぎして、関西広域連合においてエネルギー検討部会を設け、副知事と嘉田知事が座長で、関電と膨大な議論をやってきた。そういう実務を池田氏は全く知らず、関電から顧問を迎えて実務を知ったら、という苦し紛れの反論。副知事が関電出身者であることで、チェックメイトです。」
と橋下氏の完全勝利という結果ですね。