傍観者の独り言

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前原前外相の「小沢史観からの脱却」は意味不明?(追記)

2011-08-26 20:20:37 | 民主党(菅政権)

民主党代表の有力候補の前原誠司・前外相が小沢一郎氏と面談後に、「小沢史観から脱却」と発言したが、「小沢史観」の意味するところが不明ですね。
多分、小沢一郎氏の政治スタイルを否定していると思うが、具体的に何を意味し、何が問題なのか不明ですね。
前原誠司・前外相が発言した「小沢史観」について、メディアの解説にお目にかからないが、多分、「脱小沢」と憶測するが、世の中、具体的に何を連想するのでしょうか?

前原誠司・前外相の「小沢史観」については、二見伸明氏が「The Jouranal」に寄稿の『小沢よ、いまこそ日本を救え』で、

”「「小沢史観」とは何か。
前原が説明していないので推測する以外にないが、「日本改造計画」に示した理論と政策、それを具現化するために、守旧派の政治家やマスコミの攻撃・弾圧にさらされて18年間も戦い続けている小沢の排除を対立軸とし、小沢抹殺を基本戦略とする民主党主流派の歴史認識だ。
その「小沢史観から脱却する」とはどういうことなのか。
素直に考えれば「小沢理論は正しい。政権交代の原点に立ち帰り、小沢を筆頭に、国難に対処できる挙党一致体制を構築する」ということだ
。」”

と、「小沢史観」を小沢抹殺を基本戦略とする民主党主流派の歴史認識とし、その歴史認識(脱小沢)から脱却(脱・脱小沢)とも推測できるが、

”「(前原誠司・前外相が)代表に選出された場合、前原の「『小沢史観からの脱却』とは、小沢理論を肯定するのではなく、むしろ、時代にあわないものとして無視することだ」と開き直ることもありうるだろう」”

と疑心暗鬼になると述べております。

また、朝日新聞の民主党代表選の特集で、26日は、前原誠司氏を取り上げ、記事『高い知名度 挫折も経験』で、前原誠司氏の人物紹介をし、
”「古くからの後継人である京セラ名誉会長の稲盛和夫には事前に立候補の意向を伝えた。稲盛からは「挙党一致」を求められた。ただ、稲盛とも親交のある元代表と折り合うのは簡単ではない。「小沢史観からの脱却」は実現できるのか。」”
と結んでいます。
朝日新聞の論調では、前原・前外相は「小沢史観」を甘受できないだろうということですね。

では、前原・前外相の言う「小沢史観」となにぞやか?
「小沢史観」の何が問題とするのか?
朝日新聞は、前原・前外相のいう「小沢史観」をどう解釈しているのか?

史観」の意味は、辞書には、”「歴史を全体的に把握し、解釈するときの基礎的な立場・考え方」”とあり、「小沢史観」とは、小沢一郎氏の歴史に関する根源的な考え方となり、「小沢史観からの脱却」とは、小沢一郎氏の歴史に関する考え方は独断偏見であり、民主党は小沢一郎氏の歴史観を否定しなければいけないということになりますね。
敢えて「小沢史観」を「政治理念」「政治姿勢」「政治手法」と曲解しても、小沢一郎氏の政治理念・手法・姿勢は間違いであり、受け入れないということになりますね。
どちらにしても、「小沢史観」とか曖昧な意味不明の表現ですね。
朝日新聞は、前原・前外相の「小沢史観から脱却」の語句をそのまま引用しているが、朝日新聞に「小沢史観」とは、なにぞやかと問いたいですね。

当方は、小沢一郎氏のシンパではないが、小沢一郎氏が「自民党体質の金権政治家」であろうが、硬直化した日本社会の「破壊」を期待しており、「数が力」「数が民主主義」の政治手法も、「自立と共生」の政治理念も否定していませんね。

では、前原・前外相に「前原史観」とは、なにぞやと問いたいですね。
「前原史観」では、北朝鮮とは親密な関係を是するのでしょうか?
「小沢史観」を否定している前原・前外相が、小沢一郎氏に「挨拶か」「支持要請か」で訪問は茶番ですね。

「追記」

前原誠司・前外相が在日韓国人(焼き肉店主:チャンさん)から献金問題で辞任したが、民主党の代表選出馬で、その在日韓国人に出馬連絡したと報道があるが、前原・前外相はどこを向いて国政する所存なのか懐疑的になりますね。
「中央日報」の記事『前原前外相が党代表選出馬、在日同胞に連絡「迷惑かかるかも…」』(08月26日08時43分)で、
”「 「お母さん、私は党代表選挙戦出馬を決心しました。人々の関心が集中しお母さんにまた申し訳ないことがたくさんあるかも知れません。迷惑をかけることになりそうで申し訳ない」

日本の次期首相職がかかった29日の民主党代表選に出馬する前原誠司前外相が、25日に在日同胞チャンさんに電話をかけ了解を求めた。自身の出馬宣言により普段から母親のように慕っているチャンさんが政界の攻撃に苦しめられることはないだろうか懸念してだ。

次期首相候補最有力とみられる前原氏は外国人のチャン氏から2005年から受けていた25万円の政治資金が問題になり3月に外相職から退いた。このため党代表選にも出ないことにした。しかし最近になり党内の力学構図により押されるように出馬を決心した。選挙戦過程でまたチャンさんの政治資金をめぐる問題が表に出てくる状況に置かれたのだ。

25日に中央日報特派員とのインタビューの途中、チャンさんは前原氏からかかってきた電話を受けた。チャンさんは「大丈夫、大丈夫。出馬を決心したというからおめでたい。 世論の反応が良く私も気分が良い。首相になったら在日同胞問題もよろしく頼みたい」と話した。1分間の短い通話だったがチャンさんは感無量な表情になった。

慶尚北道醴泉(キョンサンブクド・イェチョン)出身のチャンさんは5歳の時に両親とともに日本へ渡り、京都郊外の山科で38年にわたり焼き肉店を運営している。30年余り前に中学校2年生の前原氏が店の近所に引っ越してきて得意客となった。彼はその時からチャンさんを「お母さん」と呼んで慕った。チャンさんも自身の二男と同い年の前原を息子のように接した。

前原氏は菅直人民主党代表体制で主流に分類される。党内最大派閥を導く小沢一郎元代表の反対陣営だ。前原氏は選挙戦で同じ陣営の野田佳彦財相を支援するとみられていた。しかし、野田財相の人気が上がらず、自派議員の間では非主流に転落しかねないという危機感が高まった。また「大衆的人気が高い前原氏が看板になるべき」という主張も彼の出馬決心を促した。「小沢変数」があるが前原氏が首相職を握る可能性が最も大きいというのが日本メディアの分析だ
。」”
と報道。

当方が記事で、留意した部分は、前原・前外相からの出馬電話へのチャンさんの返答部分の
”「大丈夫、大丈夫。出馬を決心したというからおめでたい。 世論の反応が良く私も気分が良い。首相になったら在日同胞問題もよろしく頼みたい」”
ですね。
要は、”「(前原・前外相が)首相になったら在日同胞問題もよろしく頼みたい」”とは、在日朝鮮人の処遇改善を要請している部分で、暗黙に応援する見返りを要請している部分です。

本ブログ「前原外相:故意でなくても即辞任し、再起を待つのが最善(所感)(追記)」で、在日朝鮮人の処遇問題は戦後の未清算の部分ではあるが、
”「当方は、この度の焼肉店の在日韓国人の女店主の「献金」だけであれば、返金し、政治資金収支報告書の訂正程度問題と思えるが、前原誠司氏が北朝鮮寄りの色彩の濃い政治家という印象と、新興勢力との関係を危惧します。
グレイの献金先の隠蔽に、収支報告書を偽装工作した疑いがあり、この際、辞任し身辺整理をしたほうが賢明と思えますね
。」”
と、前原氏は、しばらく自重し、身辺整理し、再起を待つのが最善と書きました。

島田紳助氏が右翼とのトラブル処理を暴力団が処理した恩義を何時までも引きずり、芸能界から引退する破目になったが、前原・前外相がお世話になった在日朝鮮人の恩義を引きずっていることと同質の問題ですね。
日本社会は法治国家であり、個人的な恩義が法律に違反するのであれば、順法することが当然ですね。

また、朝日新聞が記事『次期首相、適任者は「前原氏」40% 朝日新聞世論調査』で、
”「前原氏が外相を辞任する原因となった在日外国人からの違法献金問題は、「大きな問題ではない」と答えた人が49%で、「大きな問題だ」は39%。自民支持層でも「大きな問題ではない」の方が多い。」”
と報道しているが、朝日新聞が前原氏を応援するのは、商売であるから勝手ですが、 何か作為的な臭いを感じますね。





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