傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

札幌のグループホームの火災死亡事故について・・・社会の歪!

2010-03-13 15:17:25 | 社会保障

札幌の認知症むけグループホームの7人死亡火災事故の真相らは知らないが、社会の歪と思いました。
1年前の群馬県渋川市の有料老人ホーム「静養ホーム花みずきたまゆら」の10人死亡の火災事故の時に、高齢少子社会における介護の貧弱の実態が社会問題となりましたが、貧困・格差に介護難民と「社会の歪」が顕在化しつつありますね。

札幌の火災事故の老人施設(グループホーム)は、札幌市北部の住宅地の一角に、昭和63年に建てられた一般住宅を改築し、平成17年に施設の許可を取った認知症の人だけが入居する施設で、避難誘導など防火態勢に問題がなかったか検証中と報道がありました。

当方は、昨年3月の1年前の群馬県渋川市の有料老人ホーム「静養ホーム花みずきたまゆら」の10人死亡の火災事故の時に、本ブログ「無届有料老人ホームの火災死亡事故は、介護実態(貧困ビジネスの存在)を露見」で、介護施設が社会ニーズの合致していない証であり、社会的弱者を顧客にする貧困ビジネスの存在を知らしめる介護実態の縮図が露見した事故と書き、

”「貧困ビジネスは必要悪であるが、社会がその必要悪を許しているのは、社会の未熟の証であり、積年の失政でもあります。
無届であっても、そのような施設を紹介せざるを得ない行政、また、その不評な施設でも入所せざる得ない生活保護受給者、近隣に施設がなく遠方でも高齢者をお願いせざるを得ない家族の存在などは、予想される事柄であり、それを静観・黙認してきたのは、日本社会全体の貧弱さの現われですね。
」”

と書きました。

群馬県の火災死亡事故を起こした老人ホームが、私利私欲の貧困ビジネスの強欲の経営者だったか?、奇特な心情の経営者の持ち主だったか?わかりませんが、社会的弱者の受け皿であったのは事実です。
この度の認知症向けグループホームも、同様に、社会的弱者の受け皿だったのでないかと想像します。

当方も、要介護2の独り住いの認知症の老親の世話に多くの時間を割いており、家族介護の限界を痛感しており、将来の自宅療養をも考え施設介護を模索中で、当方の希望する施設不足を実感しています。

民主党の「子供手当て」について、「ばら撒き」、「所得制限を」、「現物支給も考慮を」、「選挙目当て」など批判があり、「現金給付より保育園施設の増加」という声もありますが、育児に難渋しているのと同様に、老人の介護をも難題を抱えているのが現実で、札幌のグループホームも、老人介護の歪の悲劇と連想します。

世の中、財政危機に直面し、育児も老人介護も、国民は難渋している社会は、前政治の負の遺産であり、「命を守る」政治に期待するしかないですね。

「参考」

鈴木亘・学習院大学教授のブログ「群馬県老人施設火災事故の背景にあるもの






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