昨日、鳩山首相と小沢幹事長らとの協議があり、情勢の情報交換で、退陣は話題にならず、継続協議へと報道あり。
メディアは、小沢幹事長が、鳩山首相へ辞任要請するのではないかと憶測の報道していましたが、小沢幹事長にすれば、衆議院で多数占めたが、政治改革は道半ばであり、自ら「破壊」するなど毛頭なく、メディアが政局を煽っただけですね。
鳩山首相は、支持率が下降し続けているが、自分では、国民の為に瀬一杯、仕事しているという自意識があり、自分の「下手さ」の認識がないことが問題なのです。
小沢幹事長とすれば、各種業界団体の支持を鞍替え中で、地方組織も強化中で、政権与党であり続けるければ、最悪、参議院で大敗しても、野党から一本釣りすれば良く、政権基盤の安定化を目指しているのでしょうね。
普天間移設問題で、「辺野古」の是非の色を出さず、中間色が得策ぐらいは、承知しており、参議院選挙後に、フリーハンドで政界再編すれば良く、今、一番の頭痛の種は、社民党が連立離脱した後、今国会の運営でしょうね。
野党・メディアが、普天間問題で、鳩山首相を攻めても、小沢幹事長は、普天間問題は、「政府」の責任と割り切っているのは当然ですね。
福島党首は、「言葉を大事にする政治」として、連立離脱し、今後は、野党と立場で是々非々で対応すると発言していますが、小沢幹事長には、普天間問題は、政治課題の一つでしかないでしょうね。
マアー、参議院選挙で大敗しても、政権交代になるわけでもなく、政治の主導権は不変であり、メディア、野党も、「政治とカネ」「沖縄基地問題」で鳩山政権を倒せないですね。
小沢幹事長とすれば、まずは、今国会で、重要法案は、無理強いしても成立させることが第一であり、参議院選挙後を見ているでしょうね。
メディアの鳩山退陣への喧騒は、肩透かしになるでしょうね。
社民党が連立離脱で、辻元議員が涙流し、福島党首も涙ぐみは、政権与党として「仕事に生きがい」を感じたことでしょうね。
政権与党で「仕事が出来る」「仕事をしたい」という野党議員も多数いることも事実であり、民主党が参議院選挙を大敗しても、小沢幹事長から「政権与党で、自己実現したら」と誘われたら、揺れる野党議員はいるでしょうね。
よって、政局なり、政界再編は、参議院選挙後ですね。
今、鳩山首相の退陣で騒いでいるのは、メディアと野党と民主党の参議院議員だけです。
民主党の参議院議員にとっては、それこそ、「人災」を叫びたくなるのは、理解できますね。
そういう意味では、鳩山首相も罪つくりですね。
28日以後、これまでの民主党支持派は二手に分解した。一つは沖縄との約束を違えるということは政権交代そのものの意義すら喪失する重大事なので統治能力を欠いた鳩山は速やかに退陣せよというもの、もう一つは普天間は数多い問題の中の一つにすぎず、相手あっての交渉なのだからうまくいかないこともあり、辺野古移設は単なる文脈上の仮の合意に過ぎず、とりあえず部分的であれ再編されるのは事実であり(自民党案と変わらないが)問題を国民的話題にしただけで成果ありと見るべきというグループ。
私は後者のグループは何もわかってないと考えている。(政権は何によって正当性の基盤を得て支持されうるのか、誰が政権を支えているのか)とりわけマッチポンプの現代グループの日刊現代はこれまでの論評との整合性さえかなぐり捨て、鳩山政権を支えるためには問題を矮小化し、これまでの敵とすら手を握ってもよいという論説を書き、今現在鳩山を支持する人々(反小沢派)すら持ち上げるに到っていた。
小沢は鳩山にそういう見苦しい政権担当者になって欲しくなかったのだろう。
今後の新たな政権は自民党の時の政権交代と違って前任者との違いを訴えるのではなく前任者以上にマニフェストの精神に忠実でかつこれまでの成果にプラスαできる政権である必要があるだろう。