傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

拉致問題:ブルーリボンは心に付けよう!・・・共感

2009-10-12 04:28:04 | 拉致問題

政策掲示板(BSS)の「百家争鳴」に、大江志伸様が投稿の「拉致被害者支援のブルーリボンバッジは心に付けよう」で、自民党要人はブルーリボンを常時、着用してたが、民主党要人は着用していないが、心情は拉致被害者支援であると問いかけております。
当方も、従来の自民党政権時の「対話と圧力」路線では限界にきているという認識で、ブルーリボンは形式化しているという印象があり、大江志伸様の意見には共感します。

大江志伸様は、
全閣僚や外交官が四六時中バッジを着用していた自民党政権時代の光景は、異様といえば異様だった。一般市民の拉致という非道な犯罪に対する国民の怒りは、バッジ不着用イコール非国民といった雰囲気まで醸し出した。」とし、
民主党に政権交代し、鳩山首相は常時ブルーリボンのバッチを着用せず、拉致被害者の家族や支援組織の間では、新政権が拉致問題にどう取り組むのか不安視する声が出ているが、
結果的に政治臭を帯びてしまったバッジ着用運動は、使命を終えたのではないだろうか。何より、党派、政治信条に関わりなく、ブルーリボンはこの国の人々の心にしっかり刻まれているのだから・・・・。 」と投げかけしています。

また、大江志伸様は、
当時、バンコク駐在だった筆者(大江志伸様)はASEANなど国際会議の舞台裏に多く接してきた。会議の主題そっちのけで、北朝鮮非難の文言を声明にねじ込もうと奔走する外交官や政治家の姿には違和感を覚えた。」とし、
日本の政権交代と前後し、米朝交渉の再開機運の高まりなど、国際情勢に変化が出てきた。強硬論一辺倒だった拉致被害者サイドでも、蓮池薫さんが交渉による局面転換を訴え、耳目を集めている。消息すら定かでない残る拉致被害者を救うには、硬軟両様、臨機応変の対応がいよいよカギとなってこよう」と
とかく強硬論を競った自民党政権時代、ブルーリボンはその象徴ともなった。横田さんはじめ家族の方々は「勝手の違い」に戸惑うかもしれないが、結果的に政治臭を帯びてしまったバッジ着用運動は、使命を終えたのではないだろうか。」と書いています。

当方は、本ブログ『拉致問題:蓮池透・薫兄弟の意見が解決への正攻法<b>』で、従来の「対話と圧力」の強硬路線では膠着状態を打破できず、蓮池薫氏の言われる「経済的な見返り」を踏まえた折衝路線が現実という思いがあります。

本ブログで、当方が啓発されているブログ「社会科学者の時評」様の『■ 埒があかない拉致問題 ■』を読み、「家族会」、「救う会」の変遷を知り、特に、拉致帰国者の蓮池薫氏の実兄で、家族会の初代事務局長の蓮池 透氏が家族会と距離を置いた北朝鮮観が現実的とも書きました。

社会科学者の時評」様は、『■ 埒があかない拉致問題 ■』でも、ブルーリボンについても言及していました。
一部転載すると、

”「関係団体として,「家族会」(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会,1997年3月より活動を開始),「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会,1998年4月より活動を開始)があり,その後,一般庶民による地域的な活動組織である「ブルーリボンの会」が組織されている。 

「家族会」や「救う会」「ブルーリボンの会」による拉致被害者救出運動の特徴(シンボル)のひとつに,たとえば「ブルーリボンバッジ」装着を要請する姿勢があった。北朝鮮の〈金日成バッジ〉と,なにやら同じに映る「ブルーリボンのバッジ」の装着が,とくに国会議員のあいだで,ついこのあいだまで〈流行っていた〉かのようであった。

 つまり,拉致問題について「家族会」や「救う会」に反対しない日本人・日本民族であるなら,強制はしないまでも,バッジとして「ブルーリボンバッジ」を付けることによって,その意思を「オマエたちも示せるはずだ!」といわんばかりの,みかたによってはずいぶん驕慢な迫りかたさえ存在していた。

 以下の引用は「ブルーリボンバッジ」の性格の一端を物語っている。

 日本ブルーリボンの会は,こういっている。「北朝鮮拉致被害者の救出を支援し,国旗付きの青い(有本さん,田母神・平沼両先生,東国原知事も付けられています)ブルーリボンバッジの販売で普及活動を推進。また日の丸付きのブルーリボンバッジ〔右上のバッジがその図柄の画像〕の他,ハートタイプ,バッジも販売しております」。
註記)http://www.nippon-blueribbon.org/pin-shop

 これまで一日も外さずブルーリボンバッジを着けていた自民党の麻生さんが,具体的には何もしてくれなかった。
註記)http://osaka-blueribbon.org/newpage3.htm
。」”

と書いています。

そして、「救う会」の初代会長の佐藤勝巳氏について、

”「「救う会」の1代目会長を長く務めた佐藤勝巳(現代コリア研究所,元日本共産党員)は,その政党の出自のせいもあってか,北朝鮮や韓国の問題を独自に研究しつつも,これに付随させて,政治的に言論・活動をおこなってきた人物である。この佐藤は途中から,朝鮮人・韓国人「嫌い・憎し」の感情をまるだしにする姿勢に転回してきた。」”

”「佐藤勝巳は,蓮池 透によってこう切り捨てられている。「佐藤さんは・・・大命題があって・・・北朝鮮打倒です。そのために〔拉致被害者〕家族を利用して,家族会を下部組織にしなければいけないというか,そういう意図のもとに作られた論理だった・・・背景には怖いものがあった・・・誠実な論理ではない」。

 つまり,佐藤勝巳という人間は,自分の抱く政治的な人生目標を実現させるために「北朝鮮拉致問題」を利用してきたのである。佐藤は自分用の「救う会」という組織を作っておき,「家族会」という組織をその手下として手なずけておき,そしてさらに利用しようとしたに過ぎない。佐藤はそういう人物であったことが,いまとなってはより明白になっている。」”

と書いています。

そして、蓮池 透氏は、
”「蓮池 透が拉致被害者の意識を変化・発展させていきながら,確実に悟ったあることがある。それは,北朝鮮に対する「制裁よりも交渉を」であり,「いかなる民族であれ,コミュニケーション,ネゴシエーションなくして,和解はありません」”と「制裁よりも交渉を」に変容してゆき、家族会から距離を置くようになったと書いています。

結びを、
”「旧日本帝国による朝鮮に対する植民地支配に関していえば,日本はいまだに北朝鮮についてはなにも補償していない。「日朝平壌宣言」はきわめてあいまいなかたちでしか,日帝時代の政治責任を認めていないにせよ,もしも鳩山首相率いる日本政府が「拉致問題」も含めて,あらためて本格的に日朝国交樹立めざして北朝鮮との交渉に入るとすれば,「家族会」の成員でいえば増元照明の価値観・方向性では破綻あるのみであり,蓮池 透の悟った世界観・目標性であれば,努力しだいでいくらでも実現の可能性は開けている」”
と書いております。

当方は、「社会科学者の時評」様のブログを読み、蓮池 透・薫兄弟の見解が、現実的と思いましたね。
そして、ブルーリボンは、政治的な臭いが付きすぎた感があり、大江志伸様の「ブルーリボンバッジは心に付けよう」には共感します。

32年前の中学1年生のとき、拉致された横田めぐみさんは今月5日、45歳の誕生日を迎え、めぐみさんの両親をはじめ、小中学校の同級生や教師ら50名で誕生会を開催されたとニュースがありましたが、32年は長い年月ですね。
ここで、北朝鮮にも変化の兆しがあり、鳩山首相の「友愛」精神で、拉致問題の解決の道筋が出来ることを切望します。


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